/【コラム】エバートン戦でアイデア不足を露呈したジョゼ・モウリーニョのスパーズ

【コラム】エバートン戦でアイデア不足を露呈したジョゼ・モウリーニョのスパーズ

試合後にモウリーニョが、「怠けている」だと語ったプレッシングについては、前述のAmazonドキュメンタリーのなかでも語られていたテーマである。

モウリーニョが特に選手たちのクオリティについては問題視していないことを考えると、その彼の批判の焦点は興味深いものである。確かに、基本的なデータを見ると、昨年11月にトッテナムにやってきて以来、モウリーニョはこのような高い位置でのプレッシングを用いるプレー・スタイルを導入することにほとんど成功していないことがわかる。

昨シーズンのプレミアリーグで、上位の5チームよりもはるかに少ない数のプレッシングを用いていたのがスパーズであり、おかげでそれらの5チームよりもはるかに多くの相手チームのパスによって自チームの守備のアクションを強いられていた。

この昨シーズンの実態から、今も変わっていないように見える。トッテナムはポゼッション・ゲームをしていないし、プレッシング・ゲームもできていない。解決策はあるのだろうか?

スパーズの欠場者で唯一、この状況を変えることができるのは、アルゼンチン人プレイメーカーのジオバニ・ロチェルソだ。彼のパスには、守備を切り裂くだけの創造力がある。ソンとドハティのオフ・ザ・ボールのランニングは、彼らにパスを通すチームメイトがいなければ役には立たない。

1年前にクラブにやってきたときに多くのサポーターが期待したように、タンギ・エンドンベレがそのようなミッドフィールダーに成長することを期待している者もいるだろう。その時はいつまで経っても訪れないかも知れないが。

その答えを探すのは、監督であるモウリーニョとエバートン戦ではアイデアがないように見えた選手たちになる。「危機的状況」と言うには早すぎるのかもしれない。しかし、モウリーニョに対して、このようなパフォーマンスについての言い訳を容認してもよい時期はすでに過ぎている。