/【コラム】エバートン戦でアイデア不足を露呈したジョゼ・モウリーニョのスパーズ

【コラム】エバートン戦でアイデア不足を露呈したジョゼ・モウリーニョのスパーズ

モウリーニョはこのことを知っていた。年初に相次いだ負傷者によるチームの危機と、シーズン最終日のクリスタルパレスに引き分けて6位に浮上したことと相まって、当時の状況においては「仕事をやり切った」という楽観ムードが漂っていた。

そして新しいシーズンが始まり、新しいスタートを切った。

だからこそ、すでにモウリーニョが選手たちを十分な準備をするためのプレシーズンではなかったことを嘆いているのは、少し困ったことだ。たとえ時間的な制約や、ドハティのような選手が完全にフィットしていないにしても、これは真のモウリーニョのスパーズのお披露目であったはずだ。

「前任から継承したチーム戦力だから」との言い訳をいつまでも語りつづけるのか?ハーフタイムにデレ・アリに代えてシソコを投入したような交代カードを切り続けるようでは、そう長くはないだろう。

それは、これまでの60試合でビッグ6とのアウェイゲームで1度も勝てていない相手だからとたかを括っていたかのようなゲームプランにすら見えた。本来目を向けるべきであるトッテナムの自分たちの能力に起因する問題にどれだけ焦点を当てていたのかは明らかではない。ハリー・ケインは、そんな状況に陥ってしまったのだ。

このような問題はモウリーニョの下ではすでに何度も起きていることだ。

ケインが相手のペナルティーボックス内で最初のタッチをしたのは、試合開始から78分が過ぎたときだった。そしてそれは、ソン・フンミンが右サイドからコーナーキックを蹴り、ゴール正面の混戦のなかでヘディングによってケインがボールに触れた場面だった。

少なくとも、そのプレーのおかげでケインがプレミアリーグでのキャリアの中で2度目となる90分間相手ペナルティ・エリア内でボールを触れずに終わるという不名誉な記録を残さずに済んだ。前回はほんの3ヶ月前のことだった。このストライカーへの周りのサポートが気になるところだ。

マウリシオ・ポチェッティーノがトッテナムに在籍していた頃は、プレッシングによってピッチのファイナルサードで自分たちがボールを保持する術をを見つけることができた。