/スーパークラブを目指すトッテナム・ホットスパーのグローバル戦略[Forbes]

スーパークラブを目指すトッテナム・ホットスパーのグローバル戦略[Forbes]

Amazonドキュメンタリー“All or Nothing”は、オールブラックスやダラス・カウボーイズ、マンチェスター・シティなどのワールドスポーツ界の巨大なスポーツ団体のこれまで閉ざされていたドアの向こうにカメラを突っ込む企画として人気を博し、その最新シリーズでは、トッテナム・ホットスパーが題材になったが、マウリシオ・ポチェッティーノはこれを望んでいなかった。ポチェッティーノはそのような企画が、監督と選手との間の神聖な絆の「フラグメンテーション(断片化)」として見ていた。しかし、スパーズのダニエル・レヴィ会長はまた違う見方をしていた。

もちろん、Amazonがトッテナムの舞台裏に潜り込み、9つのエピソードを生み出して配信することに支払った1000万ポンドが、この提案を受け入れるか否かのレヴィの態度を決める要因の一つであったことは確かだが、このノースロンドンのクラブをテレビドラマのように取り上げさせることは、これまで何年にも渡ってクラブが経てきたプロセスを次の段階への引き上げることを意味している。

レヴィは長い間、トッテナム・ホットスパーにもっと多くのこと、大きなことを望んでいた。ロンドンの名門クラブの影に隠れて何十年も過ごしてきたスパーズは、自分たち自身をいわゆる「スーパークラブ」にするためのプログラムに乗り出した。そのなかでも基盤となる要素は、トッテナム・ホットスパー・スタジアムの建設である。この6万2303人収容の巨大スタジアムは、まさに「宇宙船」のようにきらびやかで、昨年オープンしてからプレミアリーグのマッチ・デーの体験における新たなスタンダードをを打ち立てた。

「スーパークラブ」とはビッグネームを惹きつけるが、昨シーズン半ばにポチェッティーノに代わってスパーズの指揮官に就任したチャンピオンズリーグ2度制覇を誇るジョゼ・モウリーニョよりも、ビッグネームと言える指揮官はほとんどいないだろう。レヴィは自身がクラブの経営を指導してからの歩みによって、どこまでクラブが発展できたかの象徴として「モウリーニョの就任」を見なしているが、一方で、マンチェスター・ユナイテッドでの栄光を築くことがでいなかった失敗によってこのポルトガル人指揮官の株がどれほど下がっているかが見落とされてもいた。

Tottenham Hotspur All Or Nothing Premiere Event