/1年前のアヤックス戦の奇跡。今、初めて明かされるいくつかの逸話

1年前のアヤックス戦の奇跡。今、初めて明かされるいくつかの逸話

ニコラス・タグリアフィコ(アヤックス)

「僕はゴールのバックポストの所にいてこう言ったんだ。『これで決まった。このボールがゴールに入らなかった以上、試合はこのまま終わるさ。僕らが決勝に進出するんだ』。ゴールは閉ざされた。それが僕の考えだった。残り5分だ。興奮は最高点に達し、ありとあらゆるの感情が沸き上がってきた。『絶対にこのまま終わらなければいけない』と思ったよ」

ポール・マイルズ(スパーズのクラブ記者)

「フェルトンゲンがバーを叩いたとき、記事の出だしを書き始めたんだ。それはこんな感じの文章だった。『チャンピオンズリーグでの我々の勇敢な旅はついに終わりを迎えた。選手たちは頭を高く上げ、戦い抜いてピッチを去った』とね」

アディショナルタイムに入って時計の針が5分を廻ったとき、ルーカス・モウラがハットトリックを完成させ、トッテナムがアウェイゴールの差で勝ち越した。

ダニー・ローズ

「僕はベンチで何もできずにいた。『監督はいったいどうやってシーズン通して90分間、こうして選手たちに任せていられるんだ』と思ったね。『自分はベンチで、何も力になれないしピッチの上のことには何も言えない』みたいな感じがしていたよ。最後の10分間は正直、フットボールをやっていて経験した中で一番長い10分間だったね」

「ルーカスの成し遂げたことは…、ただただ素晴らしかった。見事だったよ。デレからのボールが通ったのも素晴らしかった。それと、またルーカスの左足に行ったんだ。ただひたすら枠に飛ぶように祈っていた。あの状況下で素晴らしいフィニッシュだったよ。弱い方の足でおそらく試合のラストキックだ。僕らを決勝に導いてくれた。彼は本当に落ち着いて冷静だった。時間が多分5秒くらいは止まっていたね。ゴールに吸い込まれていった。そしてベンチではみんなが爆発した」

ニコラス・タグリアフィコ(アヤックス)

「あの瞬間には、息ができない感じだった。もしあと少し右か左にそれていたら…」

「あのゴールをビルドアップの初めから思い返すと、まずロングボールが前に蹴られた。今は誰だったか思い出せないけどその選手はまず後方に出して、それから僕らがクリアできない所に跳ね返ってきた。誰かが取り返そうとしたが、デレ・アリだったか他の選手だったか、結局そいつがボールを前に出したんだ。そて、僕とルーカス・モウラ、そして反対側にはマタイス・デ・リフトだったと思うが、僕らはお互いに突進したんだ」

ダレン・フレッチャー(BTスポーツのコメンテーター)

「デレ・アリと言えば、誰もが大一番に何かやってくれるビッグな選手だと期待している。彼はなんとか上手くボールを操ってルーカス・モウラへと出した。信じられないよ。それでも十分ではなかったと思っている。その後、ゴチャゴチャしたからね。だが彼のプレーはトップクラスだった」

デレ・アリ

「あのときのことで何を覚えているかって? そんなに覚えていないよ! 全て完全にフットボールの直感で動いたんだ。彼がフィニッシュしてくれるように、って祈ったのだけ覚えているよ」

ダニー・ローズ

「ルーカスには、もう天にも昇る思いだったね。彼は多分、僕がフットボールを通して知り合った中で一番ナイスな奴だ。本当に素晴らしいプロフェッショナルなんだ。彼がどんなにいい奴か、まさにそれに相応しい結果だったよ」

ニコラス・タグリアフィコ(アヤックス)

「ルーカス・モウラは、ゴールを見ることもなく何も考えずにあのグレートな左足のシュートを放った。僕は、ボールが僕の足の間なのか右足をかすめて行ったのかすら分からなかったよ。デ・リフトだけが少しだけでもボールに触れられたとは思うが、ボールは完璧なコースを通ったね。ゴールキーパーの視界から遮られたのかも知れないし、ボールが弾かれたせいで速度が増したのかも知れない。全てがほんの些細なことの差だったよ」

「もしボールがここへ来ていたなら、僕のところに来て触れたなら、どうだっただろうね。どんな小さなことでも、それで歴史が変わったかも知れない。そう思うと本当に苦痛だよ。説明しようがないね」

BTスポーツ、試合後のトビーとローズのインタビュー