/1年前のアヤックス戦の奇跡。今、初めて明かされるいくつかの逸話

1年前のアヤックス戦の奇跡。今、初めて明かされるいくつかの逸話

ロス・ジョンストン(スパーズ主任分析官)

「試合当日はみんなとても落ち着いていた。だが第一試合での自分たちの戦いぶりに対する落胆と鬱憤はとても大かったんだ。自分たちを証明するためにやるべきことをパフォーマンスの上で十分にできていなかったてのが、本音だったよ。特に出だしの30分はね。基本的な面で自分たち自身が情けなかった。気合いや集中といった面でね」

「第一試合は5バックでスタートしたが、途中で4バックに変えたんだ。フォーメーションを変えた後はかなりプレーが良くなった。ポゼッションは同じだったし、彼らより多くのチャンスを作っていた。だから第二試合の準備では4バックでやると分かっていたよ。どのような状況でアドバンテージを取りに行くのかも分かっていた。誰もがアヤックスを称賛していたが、勝負はまだまだオープンだと思っていたね」

ハナ・シェリダン(スパーズ主任栄養士)

「チャンピオンズリーグのある日はとても長い日になるのよ。朝食のために早起きして、それからランチ。そして試合が始まるまでまだまだ長く待たなければ。このステージまで到達したのは初めてだったので、みんな少し緊張していたかも。午後6時にホテルで試合前の腹ごしらえをしたわ。キックオフの3時間前ね。いつものルーチンよ。朝食、昼食、夕食の調整。みんな違うものを欲しがるからね」

ロス・ジョンストン(スパーズ主任分析官)

「午後6時45分頃にホテルでチームミーティングをやった。マウリシオ(・ポチェッティーノ)のもとで通常は10~12分ほど。そこで先発メンバーが発表された。ビデオでいつも通りにセットプレーを確認し、オープンプレーのビデオも少しだけ観た。通常のビデオの方がいいと思ったよ。8分ほどの映像なんだ。だがそのときはたった1分ほど観ただけで終わった。キーポイントだけだったんだ。あの試合の前のミーティングではチームトークに長く割いたんだ。それは精神的なものでインスピレーションを与えるものだった。映像を観るのは通常よりずっと少なかったね」

「チームミーティングの長さそのものは通常と同じだったがマウリシオは随分長く話をした。彼はとても落ち着いて安心感を与える雰囲気で、ホワイトボードにいくつかの格言を書き出した。その格言は今も我々の心に残っているよ。ホワイトボードから紙にプリントアウトしたのを覚えている。試合後にそれを見返したし、彼は最後の日までその紙をオフィスに置いていたんだ」

「キーとなるメッセージは、『この5年間に渡って我々はこの大きな旅を続けてきた。その全てが我々をここまで連れてきたのだ』というものだった。戦術や詳細なことで選手たちに負荷をかけるというよりは、むしろその瞬間を楽しもうというものだった。『これが君たちが作ってきたものだ。君たちがこれまで頑張ってきた目標だ』とね。ミーティングの最後には、みんなただひたすらにすぐにでも試合をしたいという気持ちになっていたよ」

ダレン・フレッチャー(BTスポーツのコメンテーター)

「グランドへ歩いて向かうとスタジアムの外で暴動があった。80年代に戻ったようだったよ。炎が燃え上がって、サポーターたちのグループは極端に攻撃的だった。スタジアム内の雰囲気は本当に特別なものだった。とても活気があって本当に華やかだったよ。元アヤックスの主要選手だったら誰でも試合に招待されていたんだろうね」

ブラジルのテレビ局エスポルテ・インテラティーヴォのダイジェスト