/1年前のアヤックス戦の奇跡。今、初めて明かされるいくつかの逸話

1年前のアヤックス戦の奇跡。今、初めて明かされるいくつかの逸話

デレ・アリ

「音楽が鳴ってみんな踊って歌って、だったよ。試合に勝ってチームの仲間と祝い合う以上に気分のいいことはそうそうないね」

ミシェル・フォルム

「ビールやら、ルコゼード(エネルギードリンク)やらが控室中を飛び交っていた。会長までが一緒に祝うためにやって来たんだ。みんな泣いていた。ハリー・ウィンクスは負傷中だったけど、僕にFaceTime(テレビ電話アプリ)してきたので、みんなと控室にいたも同然だった。携帯で周りの様子を見せたので、ちょっとの間そこにいたんだよ」

ロス・ジョンストン(スパーズ主任分析官)

「控室に戻って来て、ハイネケンのケースが運び込まれた。みんな一本ずつ手に取って、でも飲むどころか周りにスプレーしまくっていた。凄いシーンもあったよ。キットマンが自分の身体中にミルクシェーキをかけまくったり、みんなはドリンククーラーを放り投げたりとかね。お決まりの古い曲がかけられた。『ワンダーウォール』(オアシス)だったよ」

「ダニエルが控室に入って来て全員を褒め上げた。控室のシーンはクレージーだったよ。みんなエネルギーのある限り全てを注ぎまくっていた」

ハナ・シェリダン(スパーズ主任栄養士)

「床はメチャクチャだった。選手たちが入ってきたら、プロテインやら水やらががそこら中にまき散らされて、音楽を鳴らしみんな踊りまくったわ。家族とFaceTimeで話している選手もいた。コーチたちは彼らを落ち着かせようとしていたわ。まだリーグ戦が残っているし、決勝もあるからね。まだシーズンは終わっていないと思い出さなきゃ。勝利は祝うべきだけど、どこかで切り上げて現実に立ち返らなければね」

「狂気の沙汰だったわ、叫び合って。『オ~、ムサ・シソコ~』のチャントが歌いまくられていたのを思い出すわ。外に出てもみんなそれを歌っていたと思う」

ニコラス・タグリアフィコ(アヤックス)

「控室に行ったらドラッグテストを受けさせられた。40分くらい離れていたからチームメートがそこでどうだったかはあまり覚えていないよ」

「シャワーを浴びている選手もいた。誰も一言も言葉を発しなかった。ドラッグテストの間の方が酷かったね。一人っきりだから。出来ることは結果について悔まれるだけ。頭の中がグルグル回ってね。どうしていいか分からないし、ただ『有り得ない』って思いだけさ」

「何をすべきか分からない、(全てを変えるため)あの瞬間に戻りたい、でもそれは不可能だ。頭の中はそれだけ。他のことを考えようとしても上手くはいかない。あんな風にドラッグテストで孤独で悲しく、出来ることは何もない状態でいたら、牢獄に閉じ込められてただ嘆き悲しむしかできないようなものだ」

ロス・ジョンストン(スパーズ主任分析官)

「僕らは『マウリシオがみんなでピッチに戻り一緒に祝ってファンに感謝の気持ちを表したいそうだと』と言われた。それは本当に良いタイミングだったよ。みんなピッチでおかしくなって控室でおかしくなって、そしてまたピッチに戻って勝利を満喫して、それをファンのみんなと分かち合うのは信じられないほど素晴らしいものだった」

ダニー・ローズ

「アヤックスの選手はみんないなくなっていた。スタジアムには僕らとトッテナムのファンだけだった。彼らはただチャントを歌っていたよ」

試合後のドレッシングルーム