/マウリシオ・ポチェッティーノのルーツから成功の秘密の数々がここに明かされる

マウリシオ・ポチェッティーノのルーツから成功の秘密の数々がここに明かされる

 

ポチェッティーノやユルゲン・クロップ、グアルディオラなどのプレミアリーグの最新の流れに、サウスゲイトが恩恵を受けていることには疑いの余地はない。

しかしながら、バラゲ氏が指摘するように、ボールを奪還した時にはポチェッティーノのチームとビエルサのチームには基本的な違いがある。一部にはダイレクトという要素の違いである。ポチェッティーノのチームはより素早くボールを前に運ぶ。

またビエルサのチームはポゼッション率40%で勝ち星を拾うことを良しとはしないだろう。11月にポチェッティーノのチームがチェルシーに勝利した際はそうであったし、それは今シーズンの彼らのベストパフォーマンスだった。ビエルサのニューウェルズでポチェッティーノとともにプレーしたセンシーニはこう言っている。

「スパーズはとてもアグレッシブなチームに見える。ビエルサのチームのように。だがマウリシオには独自のディテールがあるね。ビエルサの方が戦術的にはより厳格だ」

Pochettino played hard and his teams have steel too - even the mild-mannered Kane can get aggressive, as seen here

ポチェッティーノの改革で見逃されていることが一つある。それはヘスス・ペレスの役割だ。スペイン語で会話する4人のコーチ陣は、スパーズの練習場でともにマテ茶を楽しむところを目撃されている。ダゴスティーノとポチェッティーノがイングランドのフットボール界に紹介したお茶だ。だが不思議なことに最も影響力を発揮したのは、ほぼ間違いなくペレスだ。彼はこのコーチ陣のなかではポチェッティーノと最後に知り合った人物だが、偶然の経緯でポチェッティーノのアシスタントとなった。

かつて彼はエスパニョールのスポーツ部長のラモン・プラネスの後継者として認識されていた。エスパニョールの監督であったポチェッティーノの後継者ではない。だが実際にはユースチームとU-21のスタッフに加わった。そして、ある人間の背信行為がなければ、ポチェッティーノのサポートをすることは無かっただろう。

試合の分析をするため、ポチェッティーノはあるソフトウェアの試作版を7000ポンドもの大枚を自費で支払い購入している。より詳細にわたったスタッツやビデオを用いた分析は今日では当然の日常的なものだが、10年前に実践していたのは革新的なことであり、これもまたビエルサの門弟としての要素である。さらにポチェッティーノは、試合中にも活用できるようにと若いアシスタントコーチをそのソフトウェアの講習に送り込んでいる。バルセロナから2倍の年俸で同じ役職をオファーされたとき、そのアシスタントコーチは意気揚々と移籍し、ポチェッティーノの恩に仇で報いてしまった。

しかしながら、新たなU-23のアシスタントであったペレスのみが、チームスタッフのなかで唯一そのソフトを使いこなせる人物であった。徐々にではあるが確実に、彼はポチェッティーノのチームに組み込まれていった。