/マウリシオ・ポチェッティーノのルーツから成功の秘密の数々がここに明かされる

マウリシオ・ポチェッティーノのルーツから成功の秘密の数々がここに明かされる

 

現在トッテナムのファンにはなじみが深い(そしてペップ・グアルディオラにも多大な影響を与えた)3-4-3の陣形と特異なプレッシングスタイルで、ビエルサは再度クラブをリーグ優勝に導き、クラブ史上初めて2度のコパ・リベルタドーレスに決勝進出を果たした。

グリッファはこう回想している。

「ビエルサがニューウェルズでファーストチームの監督に就任したとき、彼は私にセンターバックを2人補強する必要があると言った。私は『既にクラブ内にいるじゃないか。フェルナンド・ガンボアとポチェッティーノだよ』と彼に答えたんだ。その二人が、ビエルサのチームでセンターバックのパートナーになったよ」

ニューウェルズとアルゼンチン代表でポチェッティーノとチームメイトだったロベルト・センシーニはこう語っている。

「このチームはニューウェルズの歴史を刻んだ。マウリシオがチームメイトに話しかける時はいつも、威厳を持ち明確な物言いをしていた。彼は多くのコーチから学んだが、ビエルサのはっきりとその影響を彼に刻み込んだ。私にも同じようにね」

He also trusts young players, such as Dele Alli, learning early in his career that if you're good enough you're old enough

ポチェッティーノがエスパニョールでプレーするためスパインに移った際、ビエルサは再び彼のキャリアに登場する。かつての監督でもあったビエルサは、今回はポチェッティーノを悲嘆にくれさせることとなった。ポチェッティーノがニューウェルズ時代の若き選手としての勢いを失い、守りに入っていると糾弾したのだ。ポチェッティーノは自身の自伝『ブレイブ・ニュー・ワールド(勇気ある新しき世界)』の中でこう書いている。

「あれほど恥じ入ったことはなかった。彼の言ったことは全て正しかったね。私は自分の世界に引きこもってしまい、ものが見えなくなっていたんだ」

ポチェッティーノは今でも、自身のキャリアのこの時期のことを引き合いに出し、ジュディカやグリッファ、ビエルサなどが見せた彼自身への信頼を若手へ機会を与える際のインスピレーションとしている。ハリー・ケイン、デレ・アリ、エリック・ダイアー、キーラン・トリッピア、ダニー・ローズ、ハリー・ウィンクス、ルーク・ショー、アダム・ララーナ、ナサニエル・クライン、ジェームズ・ウォード・プラウズなどは、ポチェッティーノのもとで頭角を現したイングランド人プレーヤーたちの一部である。それとは知らず、彼らはグリッファやビエルサに大いに恩恵を受けているのだ。

ポチェッティーノがやって来るまで、前述のイングランド人のなかで一人としてビッグ・スターだった者はいない。おそらくララーナがそのなかでは最も上の地位を確立していた選手だろう。彼らの台頭はポチェッティーノ一人に負うと言っても否定はできない。MKドンズ、クリスタルパレスやバーンリーも、サウサンプトンやトッテナムと同様に関わってはいる。おそらく何人かは、いずれにしても今の位置まで上って来たかもしれない。

しかしながら、プレミアリーグがイングランドの若きタレントたちに注目しないこの時代で、ポチェッティーノはその世間一般の直感に異を唱えたのだ。

He cut his teeth in management at Espanyol, where he came up against Jose Mourinho's Real Madrid here in 2010
2010年、レアル・マドリーの指揮官だったジョゼ・モウリーニョとエスパニョールのポチェッティーノ