/無観客のLASK戦で聞き取れたピッチ上の「声」:ハートのハート、レギロンの愛称、オーリエの雄叫び…

無観客のLASK戦で聞き取れたピッチ上の「声」:ハートのハート、レギロンの愛称、オーリエの雄叫び…

フットボール・スタジアムは、ファンがいるといないとでは素晴らしい雰囲気を作り出すことはできない。

しかし、誰もいないその空っぽのスタジアムから好奇心を満たすものを見つけ出すとすれば、それは選手や監督がお互いに交わしている言葉を聞くことができるということだ。

木曜日の夜、トッテナムのヨーロッパリーグ、LASK戦の間と試合後にも、いくつかそのような言葉を聞くことができた。

トッテナム・ホットスパー・スタジアムの設計は、ファンの素晴らしいチャント(歌声)が内部に反響するように作られているが、ファンがおらずそのチャントやプレーに対しファンの反応する感嘆の声が無ければ、その設計によってピッチ上の選手たちの声を増幅させることになるため、ハッキリと聞き取ることが可能になる。

スパーズの選手のなかで最もうるさい男はジョー・ハートだ。シンプルに口を閉じることを知らない男だ。

このゴールキーパーは試合開始のホイッスルが鳴る前から試合終了のホイッスルが鳴るまで叫び続け、チームの統率を図り、叱咤の檄を飛ばしていた。時にはこの33歳のベテランが「お前の背後にはあいつがいる」と仲間に声をかけていた。

幸運にもそのスタジアムの中にいた私たち記者には、これがパントマイム・ショー(無言劇)なのかフットボールの試合なのか分からなくなってしまったほどだ。

試合中にハートが周りの選手たちに語りかけている言葉の流れが絶え間なく、そして大きな声量であるため、周りディフェンダーやその前にいる選手たちは、その全てを受け止めているのか、はたまた時に耳のスイッチを切っているのかを、疑問に思ってしまう。

この元イングランド代表の守護神の姿勢について公平に評価すれば、スパーズの今シーズン初のクリーンシートが彼の手によって記録されたのは、それが功を奏したのだろう。