/ロス・バークリー:スパーズとチェルシーの獲得レースの一部始終

ロス・バークリー:スパーズとチェルシーの獲得レースの一部始終

トッテナム・ホットスパーは、いつも獲得交渉の遅延を楽しんでいるように見える。エバートンに所属していた当時のロス・バークリーの移籍劇においても、チェルシーとの獲得争いは最も混迷を極めたものであった。

 

24歳のミッドフィルダーは土曜日のウェンブリーでチェルシーの先発メンバーに名を連ねるだろう。現在、バークリーはイングランド代表にも定着し、エバートン時代に見せた大きな才能を開花し始めている。その成長のための環境は、トッテナムが与えていたかもしれなかった。

トッテナムとチェルシーは長年に渡ってバークリーの獲得を関心を持っていた。そして、ロンドンのライバルチームが本格的に争ったのは2017年の夏の移籍マーケットだった。

スパーズのマウリシオ・ポチェッティーノ監督は、バークリーの才能を最も高く評価する一人であり、当時、スパーズとバークリーは相思相愛であったと思われた。トッテナムのポチェッティーノのもとで若い英国人が才能を開花させてきた実績と、特にその若手の代表格であるデレ・アリとバークリーとは大親友であったこともそう思われた理由だった。

さらに、アルゼンチン人指揮官にとって、バークリーがホームグロウンであること。クリスチャン・エリクセンとのポジション争いに挑めること。さらには、中盤の少し低い位置でムサ・デンベレの後継者となりうること等、チーム戦力に厚みをもたせることができる戦力となりえた。

バークリーのエバートンとの契約が満了に近づくなかで、エバートンから週給12万ポンドの契約延長オファーをバークリーは拒否した。当時のロナルド・クーマン監督は、「適正な価格であればエバートンはバークリーを売却したい」と公言していた。

それが問題の始まりだった。エバートンは「5000万ポンドを適正な価格」として要求し、トッテナムはあと1年でフリーになる選手にそれほどの高額な移籍金を用意する意思が無かった。