/今シーズンのトッテナム・ホットスパーの急速な衰退の責任は誰にあるのか?

今シーズンのトッテナム・ホットスパーの急速な衰退の責任は誰にあるのか?

相次いだ不運

トッテナムの衰退が、その他のあらゆる要因以上に、「不運」による影響が大きいという考えもある。

本来、新スタジアムにずっと早く移転できるはずが、ウェンブリーでの長期滞在を強いられたこと。過去18ヶ月間でハリー・ケインに悪質なタックルが繰り返され、負傷離脱をシーズンの重要な局面で強いられてしまったこと。今シーズン、夏にポチェッティーノの獲得した3人が序盤戦で負傷離脱をしてしまい、必要なタイミングでチームに新しい風を吹き込めなかったこと。

それから、チャンピオンズリーグ・ファイナルの試合開始早々にトッテナムに対して与えられたPKのような決定的な瞬間もそうだ。現在のプレミアリーグのルールであれば、あのムサ・シソコのアクションはハンドにはならなかった。

もちろん、モウリーニョがやってきてからの、ケイン、ソン・フンミン、ウーゴ・ロリス、ムサ・シソコ、ステーフェン・ベルフワイン、ベン・デイビスなど。多くの主力選手が代わる代わる負傷離脱を強いられ、さらにタンギ・エンドンベレやエリク・ラメラが良好なフィットネスを維持できないという問題もあった。


総合評価

おそらく、読者であるあなたはすでにその答えをわかっているだろうが、これまでに述べたすべてが今シーズンの衰退の要因である。

ことさらこのトッテナムの衰退がその失意を大きくしてしまったのは、チームがあと一歩で特別な偉業を達成できるところまで来ていたが故だろう。

今回取り上げたすべてに対する非難は、いずれもそれなりに的を射ている。

補強費に制限があったなかで、ポチェッティーノはスパーズに素晴らしい基盤を築いたが、時として、舞台の上で、または舞台の裏で、彼の意思とは真逆に向かってしまう判断をしてしまったのも事実だろう。

選手たちはポチェッティーノのために戦いを続けながらも、やがていくつかのお粗末なパフォーマンスで彼を失望させてしまった。選手たちの一部には、その職業倫理が疑問視されるほどに個々のエラーを頻発し、今シーズンのポチェッティーノとモウリーニョの多くの試合を台無しにしてしまった。

トッテナムにおけるレヴィ会長が掲げる長期のビジョンとしては、過去数年はクラブの財務面で倹約を強いられながらも、ピッチの上ではポチェッティーノの見事な仕事ぶりによってその逆境をなんとか乗り越え、そしてこれからモウリーニョが同じく見事な仕事ぶりでより大きな功績を掴むことを願うことになるのだろう。

レヴィの交渉戦術によって、スパーズは補強ーゲットを獲り逃し、放出にも失敗することがある。昨夏、ストライカーの補強に失敗したのは、レヴィかポチェッティーノのかいずれに責任*だとしても大きな痛手であった。

*前述されているが、夏に獲得可能なストライカーをレヴィやスカウト陣がピックアップしたものの、ポチェッティーノがそのストライカーの獲得を拒否したとの説もある。