/成功を確実とすべく、ハイストリート文化に目を向ける欧州最新のスタジアム

成功を確実とすべく、ハイストリート文化に目を向ける欧州最新のスタジアム

 

ジャンプ・スタジオの共同経営者であるリアム・ドイル氏はこう説明している。

「我々はこれに比類するものはないと早い時期から認識していました。他のクラブと競争しに行くわけではないと分かっていたので、基本的には基準点を求めることをしました。最上級クラスのもてなしのため、ロンドンのウェストエンドの贅沢な豪華さに基準点を求めたのです。コンコースに関しては、イーストロンドンのバーをイメージしました」

特徴を持たせた3つのバー、ディペンサリー、シェルフ、そしてホワイトハートはロンドン・パブの現代版だ。オークやコッパー、タイル張りのバー。これらは、超近代的(アストロ)と言うよりはむしろ意図してグルメ指向(ガストロ)になっている。集いの広場であるマーケットプレイスでは、ロンドンの「活気あふれるストリート・フードのシーン」からインスピレーションを得ている。出店しているのは、ラインズマン、N17グリル、ナン&ヌードル、スマッシュト・オリーブ、チキンハウス。

ディスペンサリー

 

シェルフ

 

ホワイトハート

 

マーケットプレイス

 

ドイル氏はこう言っている。

「ディテールやサービスの面で、今日ハイストリートに見られるこだわりは、規範として求められているものです。陰気なコンコースや気の抜けたビール、不味いパイなどは最早通用しません」

しかしながら、それはクラブの歴史から完全に乖離したものではない。絶妙な効果を加えているのは例えば、彩りを添えるために新スタジアムのコンコースの床に埋め込まれた旧スタジアムの骨材だ。これは過去から歴史が継続していることを表している。

しかしながら、最終的にはこれはクラブを前進させるためのものであり、それはこの空間をより豊かにより長く保つことを意味するのだ。ドイル氏はこう続ける。

「より長く人々がとどまるようにと大いに努力しました。より早くスタジアムを訪れ、より長く留まるようにと。」

それはクラブの文化的にも財務的にもよいことである。

 

まとめ

ライブスポーツ市場の成長につれ、スタジアムは遥かに広い層の消費者にサービスを提供するよう適応することが必要となってきた。長年の間スタジアムは、最高額席の観客のための空間に投資してきた。付加価値を持たせるのは今や一般のコンコースにまで及んできている。それはもてなしということに着眼しているデザインスタジオに、かつてこのような意味合いでは検討されなかったであろう新たな機会を提供するものだ。

 

Tottenham Hotspur