/【コラム】横パスだけで攻め手を欠くスパーズ、引いた相手を崩せない理由とは

【コラム】横パスだけで攻め手を欠くスパーズ、引いた相手を崩せない理由とは

この試合を見守った多くのファンにとって、試合展開を予想するのは実に簡単だっただろう。ピッチ上では数多くの横パスとワンタッチパスが行われていた。横パスをつなぐが行き詰まり、やり直してもう一度、違う方法で攻めてみる。さらに横パスをつなぎ、運が良ければクロスを上げることに成功する。跳ね返ってきたボールを回収し、またさらに横パスをつなぐ。ドリブルを仕掛けると忽ち阻止され、運が良ければ、ゴールから20ヤード程の距離からの何も脅威を感じない低威力のシュートが放たれる。

日曜のスパーズの試合展開は、ホームスタジアムでの直近の試合を観ている人にとって、酷く見覚えのあるものだった。今までも、この試合と同様な試合展開を繰り広げたことは多々あった。しかし、ここまでスパーズの欠点が顕になった試合はないだろう。80%のポゼッション率を叩き出したにもかかわらず、枠内シュートはたったの2本、無得点でかつ目立った良いプレーもなかった。今年のホームゲームで繰り広げられた不調時のスパーズを完全再現したような試合だった。切れ味が鈍く退屈な試合運びで、相手チームからするとスパーズの攻撃は予想しやすく簡単に防げる。そのような試合は以前にもあった。しかし、これ程までにスパーズの弱点が全面的に出た試合は初めてだったろう。

スパーズは得点の気配を全く感じさせず、試合前にはニューカッスルのファンですら敗戦を覚悟した試合で勝ち点3を落とすことになった。スパーズは終始ボールを持っていたが、その後のアイデアが皆無だった。彼らはこの試合で、目的なくポール・ダメット目掛けてクロスボールを放り込みことごとく跳ね返されるか、得点に繋がるとは思えないシュートを放つことしかできなかった。

この試合は終始に渡り単調だった。そして、一つの質問をせざるを得ない。スパーズがニューカッスルを撃破することはあり得ただろうか。答えは否である。

ニューカッスルは5-4-1のフォーメーションをとり、ジョエリントンの後ろにオレンジ色のシャツを着た9人の選手が並ぶ。そのため、ニューカッスル選手間のスペースはほとんどなく、スパーズがニューカッスルのディフェンスをすり抜けるには、より速く、イマジネーション豊富なプレーをし、鋭くかつスムーズな攻撃をする必要があった。

しかし、そのようなプレーは残念ながら見られなかった。

Tottenham Hotspur