モウリーニョがピッチ上でのポジションについて質問を受けたもう一人の選手はハリー・ケインだった。
トッテナムのストライカーは今シーズン、ターゲットマンとして活躍すると同時によりプレイメーカーに近い役割をこなし、ここまで8試合で8ゴールと7アシストを記録した。
「ハリーはナンバーナインだし、これからもずっとナンバーナインだが、私が僕が彼を指導する前によく言っていたことだけど、ゴールを決めることで良いプレーと見なされ、ゴールを決めなければ良いプレーはなかったと見なされるナンバーナインがいる」
「彼らにとってはゴールを決めることだけが目的だからだ。だから、そんなナンバーナインにとっては、ゴールを決めなければそのパフォーマンスはチームにとってプラスにはならない」
「ハリーは9番としても10番としてもプレーすることができ、左サイドでプレーすることもできる。彼がそこまでできてから、チームのために広範囲で貢献して彼のプレーの幅が広がるんだよ」
「彼のそのようなプレーを止めさせるには、チームのことではなく自分のことを考えている利己的なハリー・ケインになってもらうしかないが、それは到底無理な話だ」
「彼は本当の意味でのチーム・プレーヤーであり、トッテナムの男だ。そしてハリーが望んでいるのは試合での勝利であり、試合に勝つためには自分のゴールが1つ減ろうとも彼はそれで十分に満足するだろう」
「良いチームや最高のチームというのは、選手をポジションに固定しないで進化の道を歩んでいくものだよ」