/ポチェッティーノの危惧する問題は過ぎ去ったのか?

ポチェッティーノの危惧する問題は過ぎ去ったのか?

 

 

スパーズディフェンスに生じた変化とは?

たしかに、ソンの出場停止が解けたことやデレ・アリの復帰がスパーズの問題点を解決する糸口になるかもしれないが、最終ラインに問題があるのは否定し難い事実である。ポチェッティーノが再びチームをベストな状態に戻したいならば、日曜の試合でも露呈していたディフェンス面の杜撰さにも着手しなければならない。

これについてはとりわけ目新しい問題ではない。昨シーズンのリーグにおける最後の12試合で僅か3勝、クリーンシートで終わらせた試合は僅か3試合のみである。普通では考えられない数字である。ポチェッティーノの2シーズン目、そして3シーズン目を思い返してみると、その当時のディフェンスに勝る成績を挙げたプレミアリーグのチームは一つもない。彼らの十八番である鉄壁の守りはどうなってしまったのか。

上図の値は現状の問題点を示している。今シーズン多くのシュートを浴びせられたのは何もアストンビラだけではない。シーズン開幕後の4試合のうち、アウェイでのシティ戦とアーセナル戦での結果がスパーズの今シーズンの被シュート数増加に大きく影響を与える結果となった。ポチェッティーノ就任以来過去最多の枠内シュートを放たれているのが現状である。この点については悪い方向に進みつつある。

アーセナル戦ではダビンソン・サンチェスをライトバックで起用する決断をし、試合後の記者会見では彼のパフォーマンスに満足しているとスパーズのマネージャーは語った。しかし、実際のところそれほど上手くプレーしてはいなかった。多くの人がキーラン・トリッピアの上位互換となる選手の獲得を望み、決して現有戦力での解決策は望んでいなかったポジションが、今シーズンの弱点となるかもしれない。

しかし、ゴールキーパーであるウーゴ・ロリスが何よりも望むのは、チーム全体でプレスをかけるプレースタイルの復活である。最近の試合ではそのような戦略とは程遠いプレーがなされているが、ボールを奪い返すことに情熱を割く戦術こそが他のチームとは異なるスパーズの特徴であった。結局のところ、その戦術こそがポチェッティーノが名声を得たスタイルなのである。

インターナショナルブレークを終え、移籍市場が閉まったことで、チーム内の問題が全て解決することはないだろう。しかし、そもそもこれら問題はチームの不調における最も大きな原因ではないのかもしれない。春はチャンピオンズリーグ、夏は移籍市場に気が散り、そして今に至る。これら雑念となるものが取り払われたことで、ポチェッティーノはスパーズが再び返り咲くを望んでいる。