/【コラム】予測不可能な先発メンバーに象徴される「勇気ある新世界」の手前での苦悩

【コラム】予測不可能な先発メンバーに象徴される「勇気ある新世界」の手前での苦悩

ウィンクス自身もまた興味深い事例である。中盤のファースト・チョイスとしてシーズンのスタートを切り、ポチェッティーノは好んで彼を主軸としてチームを構築しているようであった。だがこの3試合は先発から外れている。レッドスター戦では遠征メンバーにすら含まれなかった。

他にも同様の例が挙げられる。右サイドバックのキーラン・トリッピアの後釜としてシーズンを始めたカイル・ウィーカー・ピータースだが、リーグカップでコルチェスターに敗れた試合からプレーしていない。ポチェッティーノはフォーメーションも切り替えている。今シーズン、ほとんどの試合で中盤をダイアモンド型にした4-4-2を使っていたが、土曜の試合では4-2-3-1と3-5-2を採用した。

この一貫性の欠如は、2016年から2018年のトッテナムの絶頂期からは程遠いところにある。当時はほぼ毎週ポチェッティーノの先発メンバーを予想できた。今、予想できるのは、ハリー・ケインとフンミン・ソン、そしておそらく回復しつつあるデレ・アリのみが、異なる2つの時代の狭間で年齢を重ねていくスカッドのなかで確かな先発のように感じられる。

新しい試みを行っている監督を咎め、批判するのは簡単なことではない。とりわけ、ポチェッティーノ自身からハリー・ケインに至るまでスパーズの誰もが、この低迷のはっきりとした原因を特定するのに苦心しているなかでは。トップ4の位置から遥かに切り離され、むしろ振り返れば、順位表の底が迫っている状況だ。

実際、スパーズの監督就任から最悪のスランプに陥っているなか、その解決策を見つけようと言う決意は称賛に値する。が、何かを期待して毎週新しい策を講じるたびに、また悪いことが起こっても不思議はないという感覚が強くなっている。

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