/【コラム】予測不可能な先発メンバーに象徴される「勇気ある新世界」の手前での苦悩

【コラム】予測不可能な先発メンバーに象徴される「勇気ある新世界」の手前での苦悩

ここ94試合に渡って、チームの急落したパフォーマンスの低下を食い止めるのにマウリシオ・ポチェッティーノが苦心しているなか、トッテナムは2試合連続で同じの先発メンバーで臨んだことがない。

マウリシオ・ポチェッティーノが最後に同じ先発メンバーを組んで以来94試合目になる。この確率から言えば、その記録が100試合に到達しないなどとは誰も言えないだろう。

トラブルだらけの今シーズンから、更に遡って始まったこの長い期間。これは怪我人や不運な出来事など様々な要素が入り混じった結果である。だがいずれにせよ、細切れに先発メンバーを変えていくポチェッティーノの現在のやり方は、どの監督にも言えることだが、いまだスパーズの急落を食い止める方法を模索している証である。

鬱憤溜まる1-1の引き分けに終わった土曜のシェフィールド・ユナイテッド戦では、週中のレッドスター・ベルグラードに4-0で勝利した試合から驚くべきことにセルジュ・オーリエとベン・デイビスをフアン・フォイスとダニー・ローズに替えただけだった。

彼の明確な決断は中軸に見て取れた。契約更新を拒否しているトビー・アルデルヴァイレルトとクリスチャン・エリクセンを押しのけ、エリック・ダイアーとジオバニ・ロチェルソがセンターバックとセントラル・ミッドフィルダーのポジションをキープさせた。ポチェッティーノがやっとクラブでの将来が長くないであろう選手を捨て、新時代を受け入れる準備を始めた、その喜ばしい兆しである。

しかしながら、まだ迷いがあるようにも見える。依然として旧体制と「勇気ある新世界」(ブレイブ・ニューワールド:ポチェッティーノの自伝のタイトル)の間に捕らわれているのではないか。

ポチェッティーノには様々なことが分かっているようだ。例えば、アルデルヴァイレルトとフェルトンゲンの2人は現スパーズのベストなセンターバックのコンビであるが、2人とも来シーズンにはスパーズにはおらず、ダビンソン・サンチェスを使い、育て始めたのだ。そうでなければ、ベルグラードと土曜のシェフィールド・ユナイテッドとの試合でダイアーとコンビを組んだこのコロンビア人センターバックを、ベルギー・コンビの後釜として来シーズンの開幕戦でその任務を任せる方向へと舵取りができるだろうか?

また、ブレイズ(シェフィールド・ユナイテッドの愛称)に対し、タンギ・エンドンベレを再び使ったが、それはこれまでのポチェッティーノは自身の注意深いやり方に逆らった選択だった。セルビアで90分間プレーした3日後に夏に加入したばかりの彼を使った。フランス代表ミッドフィールダーであるエンドンベレは、いまだプレミアリーグのペースに慣れようとしているところで、連戦出場となったブレイズ戦の早い時間帯で股関節を捻ってしまったように見えたのも、さほど驚くべきことではない。この件で後にポチェッティーノは、この22歳の選手が身体的な問題を抱えたことで、ハーフタイムにハリー・ウィンクスと交代するまでチームがぎくしゃくしてしまったと認めている。

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