現在はレアル・マドリードのスーパースターであるルカ・モドリッチだが、マンチェスター・ユナイテッドはかつて彼を獲得しそこなっている。クラブの幹部がトッテナムのダニエル・レヴィ会長との交渉を望まなかったからだ。
2011年にクロアチア代表のモドリッチは、リオ・ファーディナンドに対してオールド・トラフォードへの移籍希望を明かしている。その年、レッド・デビルズはサー・アレックス・ファーガソンの指揮の下で直近5年間で4度目のリーグタイトルを獲得していた。
ディナモ・ザグレブから1600万ポンドでスパーズに加入して以来、その時点までの3年間、モドリッチはプレミアリーグで輝きを放っていた。ファーディナンドは、『夢の劇場』で同じチームに加わりたいとこのクロアチア人から聞かされ、興奮に沸き立っていたようだ。
ユナイテッドは中盤の強化に必死になっていた。だが、ファーディナンドがモドリッチの希望を監督であるファーガソンに伝えたときに、この伝説的なスコットランド人の名将は自分ほどは熱烈には興味を見せず、あっけにとられたという。
その当時の移籍マーケットでほとんど動きがなかったことから、ファーディナンドはその理由をデビッド・ギルCEOにあるとみなした。スポーツ・メディアの「The Athletic」はレッド・デビルズが単純にレヴィとの交渉を望まなかったのだと主張している。
「彼(レヴィ)と夏の間中交渉しなければいけないと言うことだよ」とギルはファーディナンドに明かした。

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