チェルシーに所属していたエデン・アザールもエリクセンと同じ契約状況にあったが、さらにエリクセンよりも年上であったにもかかわらず、9000万ポンドでレアル・マドリードへの移籍が成立し、今後の活躍次第ではその移籍金が1億3000万ポンドまで増額される可能性がある。
最終的に、デンマークの司令塔は約1500万ポンドの移籍金を残して、契約満了までわずか5ヶ月を残してインテル・ミラノに旅立っていった。こちらは出来高を含めれば2000万ポンド以上になる可能性がある。この額は、当初見込まれていた要求額からすればほんの一部だったが、残ってもさほどプレー機会は与えられず、そして数ヶ月後には何も残さずに去っていったであろう選手から得られた金額とすれば大きな額でもあった。

ケインを売却するという考えがトッテナムのクラブ内で前向きに検討されることがあるとすれば、それはギャレス・ベイルのときのように世界記録の移籍金を伴うだろう。
PSGはネイマールにおよそ2億ポンドの移籍金を支払ってから4年が経過した。世界最高のゴールスコアラーの1人である貴重なクラブの資産であり、まだ契約が4年も残っているため、トッテナムはその要求額を自由に設定できるだろうし、それを決めるのは、あのダニエル・レヴィだ。
今シーズンのケインが怪我に苦しみ、数ヶ月間に渡って離脱を強いられているとはいえ、クラブと代表とで39試合に出場して30ゴールを決めているのだ。
スパーズでは278試合、181ゴール。イングランド代表では45試合、32ゴール。26歳の現時点で、クラブと代表で通算213ゴールを記録していることになる。
怪我によって最近のシーズンでは欠場した試合数が多いことに不安要素はあるが、それでもケインはゴールに量産し続け、イングランド代表のキャプテンというプレミアも乗っかってくる。
現在の負傷から戻ったときの彼のパフォーマンスも大きく影響するだろう。
モウリーニョには、25年間で20個のトロフィーを獲得するという輝かしい経歴を持った監督だ。このポルトガル人はトッテナムでタイトル奪取することを名言した
モウリーニョはタイトル奪取に最も近づける名将といえるが、一方のトッテナムはこれまでにモウリーニョがトロフィーを掲げてきた他のクラブとは大きく様相を異にする。