/過小評価のウーゴ・ロリスの真の貢献度をスタッツで解説

過小評価のウーゴ・ロリスの真の貢献度をスタッツで解説

彼のキャリアの大半はトッテナムでのものに集約されている。ここ9試合を振り返ると、ブライトン戦でのミスやセインツ戦でのダニー・イングスによってこぼれ球を決められたものが思い出される。それは酷い失点シーンではあったが、過去にはジェームズ・ウォード・プラウズのシュートを止める巧みなステップでのシュート・ストップもあったし、吉田麻也のヘディングシュートを止めるアクロバティックなセービングも見せていた。

「彼は強靭な精神力を持ち合わせているし、もちろん今回のミスによる影響はないよ。」と、当時のマネージャーであるマウリシオ・ポチェッティーノは語っていた。それぞれのミスが典型的なロリスのミスと見られているが、彼の勇敢なプレーによる引き起こされたミスでもある。

トッテナムのキャプテンはまさにシュート・ストップにかけては一級品の選手である。

では、彼はそのようなプレーをどのように行なっているのだろうか。

彼は他のゴールキーパーとは比べ物にならない能力をいくつも持っている。ロリスは高く設定したディフェンス・ラインの後ろをケアできることで有名だが、中長距離からシュートを浴びた際には通常よりゴールラインに近いポジションをとる傾向がある。

中長距離からのシュートに対しては、シュート・コースを狭めるメリットはさしてない。その代わり、ロリスのシュートに対するアプローチはセービングのための時間を稼ぐのに役立っており、ゴール隅へのシュートはともかく、大半のシュートをセービングするのに役立っている。

ただ時折、彼のセービングが上手くいかない場合もある。その場合には批判に晒されることになるが、具体例としては7失点を喫したバイエルン戦が挙げられる。しかし実際のところ、その試合では正確無比なシュートやまさにチャンピオンズリーグで見られるようなスーパーゴールの連続で、ゴール数とゴール期待値に大きな差があった。

長期間コンスタントに出場し続けて、ロリスのプレミアリーグでの出場試合数も250試合ほどになった。彼は他のどのキーパーよりも決定機を止め、継続的に結果を出してきた。今まで失点を回避できてきたのは単なる幸運の産物ではない。時折ミスがあるのも事実だが、7シーズンにわたって彼は平均数以上のシュートストップを見せてきた。これが彼の成した仕事の結果である。

ミスについてはどうだろうか。彼を語る文脈では必ず言及されることである。ただ、それらの多くは足元でボールを処理し損なったものである。他のゴールキーパーよりも後ろからの組み立てを要求されているのだから当然だと言えよう。2015年夏から彼は3000以上のパスを自陣内で行なった。他のプレミアリーグのゴールキーパーは2000程度のパスを出していることからも、ロリスがどれほどパスを出しているかは明らかである。

2015-16シーズン以降の自陣内へのパスの数。ロリスは自陣内へ最も多くのパスを出している
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