/ハリー・ウィンクス:トッテナムの中盤の屈強な壁を目指して

ハリー・ウィンクス:トッテナムの中盤の屈強な壁を目指して

イングランド代表のハリー・ウィンクスはジョゼ・モウリーニョのチームに自然にフィットしているようには見えないかも知れないが、強度を増すことにより、先発を確保している。

ハリー・ウィンクスは次のような言説を耳にしたことがある。マイケル・キャリックがティキタカの国スペインの選手であったら、現役時代により大きな認知を受けていただろう。そして同じことがおそらくポール・スコールズのキャリア終盤についても当てはまる。ウィンクスもまたそこに含まれるだろう。イングランドでは中盤で軸となる役割の重要性は、正しく評価されない風潮がある。そのような風潮についてウィンクスは次のように語っている。

「誰もが常にスコールズやキャリックについて話をしている。キャリックのような選手は引退後に大いに認められるし、その意味では選手が好むタイプの選手なんだ。どのチームにもゴールを決める選手や攻撃的な選手、ボールを掃き取る選手が必要だよ。だけど、同じようにどのチームにも守備と攻撃の橋渡しをする選手が必要なんだ。最も偉大なチームには、必ずそういう選手がいるものさ」

「特にイングランドでは、攻撃指向の強い選手が望まれる傾向にある。得点を決めれば『そのプレーで良い影響を与えた』ということになる。だけど、試合を読み砕いて、なぜそのプレーが実現したか詳細を検討してみると…、そういう考え方が少し見落とされていると思うね」

マウリシオ・ポチェッティーノの指揮の下、トッテナムでのウィンクスの役割は着実に確立されていた。チームを動かす選手であり、気の利いたパスやハーフターンのタッチで、しばしば狭い場所から抜け出していた。しかし、11月にジョゼ・モウリーニョが監督に就任した際には、ウィンクスは彼の好むタイプのミッドフィルダーではないかも知れないと容易に考えられた。

モウリーニョはしばしば、バックラインの前には守備的な中盤の選手を好んで使ってきた。なによりもまずタフなタックルを放ち、身体的に力強い選手だ。彼はウィンクスのプレースタイルの微妙なニュアンスを評価してくれるのだろうか? 就任後の最初の4試合のうち3試合でウィンクスを先発させたが、その後の7試合で連戦の起用がほとんどなくなった。ムサ・シソコを優先して選び、そしてコンビを組むのは通常、エリック・ダイアーだった。