/ラファエル・ファンデルファールト:ファンの質問で振り返る自身のキャリア(後編)

ラファエル・ファンデルファールト:ファンの質問で振り返る自身のキャリア(後編)

 

スパーズでの短い期間でアーセナルから多くの得点を決め、アーセナル・ファンを煽ってもいたね。今でもグーナーは嫌い?他のダービーに比べてノースロンドン・ダービーはどうだった?

アーセナルに対して悪い感情を抱いたことは一切ないよ。でも、スパーズに入ってクラブの伝統を学ぼうとしたし、すぐにこの対戦の重要さを理解した。常にファンのエモーションに自分も浸るよう努めて、アーセナルとのダービーではスパーズのファンが少しでも誇りを取り戻せるよう頑張った。翌朝、職場で喜びを感じられる何かをしてあげたかったんだ。僕が戦ったその他のダービーも本当に特別なものだった。レアル対アトレティコは良い雰囲気だったし、エル・クラシコも戦ったよ。厳密にはダービーじゃないけど(*『ダービー』である必須条件は地域的に隣接していること)、シーズン中の大一番の試合と世界中がみなしている。それはひしひしと感じられるよ。世界中の人々が話題にするんだ。まるでワールドカップの決勝に進出するような感じだよ。

 

わずか数秒の間にジャック・ウィルシャーに2度もナツメグ(股抜き)をやって完全に面子を失わせた試合で、彼はその後に何か言ってきたかい?

何を言われたか全然覚えていないよ。覚えているのは僕が彼にこう言ったことだけさ。「次は足を閉じているんだよ!」ってね。あの(2011年4月の)スパーズ対アーセナルの試合は僕のフットボールのキャリアの中で最高の日だったと思っているよ。暖かな春の夜だった。宵の明るさがまだ少し残っていて、スタジアムの雰囲気は素晴らしかったね。フットボールするのにパーフェクトな環境だった。あの夜、自分の中でもベストの試合の一つを戦ったんだ。1-0で劣勢になったが僕が同点シュートを決めた。その後、2失点してまた3-3に戻した。僕ももう一得点してね。試合終了間際に。ルカ・モドリッチが4-3にする大きなチャンスを逃して終わり。勝ちが必要だったし、残念だったよ。サポーターもあれだけ凄いダービーを経験することはなかなかに無かったじゃないかな。信じられないような試合だったね。

 

2011-12シーズンにスパーズはなぜ失速したんだろう?タイトル争いしてもおかしくないように見えたけど?ハリー・レッドナップのイングランド監督就任の噂に選手たちが動揺したのか?あのシーズン最初の6ヵ月は素晴らしかったのに…

1月のマンチェスター・シティとの大一番を覚えているよ。あの時点で彼らは僕を5ポイント上回っていた。試合は2-0で劣勢。アディショナル・タイムにあのビッグ・チャンスが巡って来たんだ。ギャレス・ベイルが抜け出したけど、蹴ったボールはジャーメイン・デフォーのほんの少し前過ぎてシュートは枠を外れた。その直後に僕らはぺナルティを献上してしまったんだ。マリオ・バロテッリがそれを決めた。敗戦でポイント差は8に広がって、それが僕らのタイトルへの野望にとって大打撃になってしまった。それまではとても良い調子で、プレミアリーグのタイトル獲得の絶好の機会があるんじゃないかと感じていたよ。