/ボールボーイのカラム君:急いで帰ったのは次の日テストだったからさ

ボールボーイのカラム君:急いで帰ったのは次の日テストだったからさ

ジョゼが彼を探しているとき、カラムはまさに帰宅途中だった。エセックス州のリー・オン・シーにある自宅へと向かい、母のキーリー、父のマシューとともに。彼らはスパーズ・ファンの家族であり、息子の迅速な判断とジョゼの反応を誇りに思っており、母キーリーはこう語っている。

「私たちはスタジアムで観戦していて、ジョゼがカラムのところにやって来たのが見えたわ。ただハイタッチするだけかと思ってそれ以上のことは考えてなかったの。でも、そのあとに私たち二人の携帯はピーピー鳴り出してすごかったのよ」

「カラムの笑顔ったら!ジョゼがあんな風にお礼を言ってくれたのよ。なんて素晴らしいことなんでしょう。カラムはいつも言ってるのよ。タッチラインに座って選手たちを観てるのは本当に勉強になるし、全てを持ち帰って自分のフットボールに取り入れるって。本当に誇らしく思うわ」

火曜の夜に話を戻すと、家路に向かうカラムの心中は現実に支配されていた。先にも触れたように、翌日に数学のテストが待っていたのだ!

「家に帰る間中、懐中電灯を使って車の中で数学のテスト勉強をしてたんだ」

幸いなことにサウスエンド男子高校は彼の試験を木曜日に延期することに同意してくれた。

カラムは今シーズンがボールボーイとして6シーズン目になる。レーン、ウェンブリー、そしてリーグカップでの対戦で使用したMKドンズのスタジアムさえ経験している『ベテラン』だが、水曜の夜に話を聞いてみたところ、まだまだピンとこない雰囲気だった。

「全部が夢みたいだよ。ただ自分の仕事をしただけなのにね。まだ何が起こったか信じられないくらいだ」

「ゴールすらも見てなかったんだよ!(マスラスがオーリエをタックルして)外に出たボールを追うのに忙しかったからね。そのときに歓声が聞こえたんだ。振り返ったらハリーがセレブレーションしていた」

「スクリーンでリプレイを見て、ようやくそこで何が起こったのか分かったのさ。僕の笑顔を見れば、ただただ信じられないようなことだったって分かるでしょ。ジョゼはそんなことする必要なかったのに。僕のところに来てくれて本当にナイスだったね。その日一日が幸福な日となったよ。いや僕の人生をまるごと幸福にしてくたんだ。本当さ。スパーズを愛しているし、一生忘れられない素晴らしい瞬間だよ」

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