1-0で敗北した1月13日のマンチェスター・ユナイテッド戦でケインが足を引きずりながら退場した際には、当然ファンの間に心配そうな表情が浮かんだ。そして数日後にはケインが足首の負傷により最低でも6週間離脱することが発表されたのだ。
ポチェッティーノはここ数年ストライカーの補強に苦労してきた。フィンセント・ヤンセンは高額な失敗補強となり、フェルナンド・ジョレンテのプレーには説得力がない。

首位リバプールから9ポイント差をつけられ、スパーズのタイトルへのかすかな希望は潰えたかに思えた。
ここ数年、ソン・フンミンがケインの不在をカバーしてきたが、アジア・カップ出場のためチームを離れており、最前線に残されたオプションは、約1年ゴールを挙げていなかったジョレンテのみだったのだ。
実際のところ、ケインは土曜日のバーンリー戦での復帰が見込まれている。しかしながらケインが不在の間に、クリスタルパレス戦での敗北でFAカップから、チェルシーとのPK戦の末にカラバオ・カップからもスパーズは敗退することとなった。だがそれでも首位との差は5ポイントに縮まっており、これはケイン抜きでもスパーズが戦えるようになった証左と言える。
ソンとジョレンテが主役の座に
ケイン不在という困難な時期を自らのチャンスへと昇華させたのはソンとジョレンテだ。もちろんジョレンテの影響はソンほど大きなものではないが。両者ともケインの不在の中で立ち上がり、ジョレンテはこの1カ月のスパーズのゴールの内、4分の1を占めていることになる。
