/ハリー・ケイン、ゼロから100までの道

ハリー・ケイン、ゼロから100までの道

2、3試合後にミルウォール戦があった。昔のチームだ。でかいディフェンダーの一人が、多分、僕を怖気づかせようとしたんだろう。スローインの時に僕の真後ろで、こう言った。

「おい、ハリー」

僕は「うん?」と答えた。

「俺はまだイエローを貰ってないんだ」

「あ~、そう?」と僕。

「良かったよ。これからそれをお前に使うからな」

 

 

僕に脅しをかけてきたんだ。単純なことさ。スローインが来て、僕らは二人ともヘッディングに跳び上がった。よくある肘のつつき合いも少しあった。で、どうなったと思う?偶然、僕の肘が彼の肋骨の間に当たったんだ。彼は地面に倒れ込んで、痛みで顔をしかめていた。で、僕は彼を踏みつけることになってしまった。ちょうど降りた所に横たわっていたのでね。僕は何も言わなかったよ。ただ足が彼の上に降りてしまった。これが彼に対する僕自身の示し方さ。それは自分に対するものでもあり、他のみんなに対するものでもある。

「僕は誰も怖がったりしない」ってね。

 

翌シーズン、僕はトッテナムに戻ってきて監督のアンドレ・ビラスボアスに会った。彼はもまた、僕をローンに出したがっていた。いくつか良いクラブが僕を欲しがっていて上手く行きそうだったからね。でも、それは僕の夢とは違う。僕の夢はプレミアリーグでプレーすること。プレミアリーグでスパーズのためにプレーすることなんだ。

で、僕は監督に全く正直に言ったよ。「出ていきたくない」ってね。

その言葉が口から出たとき、僕は自分で「お~っと、言い方を間違ったかな」と思った。

監督はちょっと困ったように僕を見ていた。

で、即座にこう言ったんだ。

「このチームで僕を先発に起用すべきだと証明して見せます。毎週試合前の金曜に、先発には相応しくない、プレーできないって言われても構いません。でも、よそには行きたくないんです」

 

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