土曜夜、ホームでチェルシーに敗れたスパーズ。この試合後に浮かび上がったトッテナムの論点を整理する。
FootballLondon/AlasdairGold
チェルシーに敗れた試合はちょうど2年前にもあったが、選手たちのピッチからの退場の仕方はまったく異なっていた。
24か月前、スパーズは9人で戦い抜き、2-2の引き分け寸前まで持ち込んだ。最終的にはニコラス・ジャクソンのアディショナル・タイムの2ゴールでスコアは変わったが、スタジアムのファンはその2失点を気にしなかった。
最後まで果敢に、そして攻撃的に戦った9人の選手たちの闘志と勇気を見届け、拍手で送り出し、サポーターたちは誇らしくアンジ・ポステコグルーの名前を歌った。
そして現在、フランク率いるスパーズは、17人が出場しながらも、2年前の9人の勇気と強度の片りんすら見せられず、ブーイングを浴びることとなった。
2025年版スパーズは、ヴィカーリオの好セーブがなければもっと悲惨なスコアで大敗していたであろう1-0の敗戦で、静かに崩れ落ちた。
フランクは、失望させたファンに対して選手たちが拍手を送るよう促した。試合当日のキャプテンだったファンデフェンとスペンスに、ドレッシング・ルームへ向かうのを止めてそうするよう伝えた。
しかしファンデフェンはトンネルを指差すだけで、スペンスはフランクを無視して怒りのジェスチャーを見せながら通り過ぎた。フランクは呆然とその様子を見つめ、すぐ後にウドギも続いた。
もしフランクがこのスパーズの選手たちを統率できないのであれば、この「見捨てられたような表情」が彼の任期を象徴することになるかもしれない。
ファンデフェンはリーダー・グループに昇格したばかりであり、スペンスとともにこの場面で見せた未熟さは、他の選手たちに「監督の意向は重要ではない」、そして「サポーターに対して謝罪するに値しない」という悪いメッセージを与えてしまった。
