火曜夜、チャンピオンズリーグでFCコペンハーゲンに4-0で勝利したトッテナム。その試合のトーキング・ポイントを振り返る。
Football London/Alasdair Gold
今回は、”ドクター・トッテナム”の出動する展開ではなかった。代わりに“ドクター・コペンハーゲン”が、同郷のトーマス・フランクとスパーズを立て直すための治療を施してくれたようだ。
チェルシー戦でのxG(期待ゴール)不足、シュート数の少なさ、勇気の欠如といった批判を受けた後、フランク率いるチームは、母国のクラブ相手に予想以上に寛容な展開の中で、これまでで最大スコアでの勝利を挙げた。
スパーズは4得点を記録し、そのうち2点は10人の状態で奪った。シュート数は14本(枠内6本)、コペンハーゲンのボックス内でのタッチは35回。リシャルリソンはクロスバーを2度叩き、いずれもゴールラインを越えなかった。さらにそのうちの1本は試合終盤のPKだった。
フランクは攻撃陣の“噛み合う”ことを待ち望んでいたが、コペンハーゲンがスペースを与えてくれたことで、スパーズのアタッカーたちはついにリズムを掴み始めた。
19分、シャビ・シモンズが完璧なカーブのパスをブレナン・ジョンソンの走路に通す。ウェールズ代表のジョンソンはキーパーをかわし、ボックス外の角度ないところから美しいフィニッシュを決め、自身のチャンピオンズリーグ初ゴールを記録。
シャビはこれまでチャンピオンズリーグで控えめな起用が続いていたが、当初から彼のテンポ感が嚙み合った欧州の舞台で、徐々に馴染ませるべきだったかもしれない。
この試合では、コペンハーゲンが与えたスペースを活かし、前半にシャビはランダル・コロ・ムアニに2度の決定機を演出したが、コロ・ムアニはこれを決めきれず。
しかし後半6分、コロ・ムアニは挽回する。フィットネスが向上してきた26歳のアタッカーは、ペドロ・ポロのロングボールを追いかけ、キーパーのクリアに足を伸ばしてボールを高く跳ね上げる。柔らかいタッチでその浮き球を収め、ウィルソン・オドベールにパス。オドベールが冷静に流し込んでこちらも自身チャンピオンズリーグ初得点を記録。
試合の流れが変わりかけたのは57分。ジョンソンがマルコス・ロペスへのタックルで相手のかかとを捉え、VARの助言で主審がモニター確認。ジョンソンにはレッドカードが提示された。
数的不利となったスパーズだが、7分後にミッキー・ファンデフェンがチャンピオンズリーグ史上屈指のスーパーゴールを決める。
ジョアン・パリーニャが自陣ボックス付近でボールを奪い、ファンデフェンがそれを拾って疾走。まるで水面を切り裂くスピードボートのように、コペンハーゲンの選手たちを置き去りにした。


