あなたの職場であれフットボールのピッチであれ、上司の指示に従わないというのは、見栄えの良い行動とは言えない。
BBC Sport/Gary Rose
しかし、土曜日にトッテナムのミッキー・ファンデフェンとジェド・スペンスは、スパーズの監督であるトーマス・フランクに対してまさにそれを公然と行った。
それはチェルシーに1-0で敗れたホームゲームの終了直後のことだった。フランクは、毎試合の後に行っているように、選手たちにスタジアムを一周してファンへの感謝の意を示すよう促した。
しかし、選手たちがブーイングを浴びながらピッチを後にする中、ファンデフェンとスペンスは監督を無視してトンネルへ直行する様子がカメラに捉えられた。
失望の大きい敗戦直後で感情が高ぶっていたことを考えれば、このような反応はその場の勢いとして理解できるだろうか？それとも、監督の要請には常に従うべきなのだろうか？
両方の立場が理解できる
試合後、フランクはこの件を軽く受け流し、次のように語った。
「選手たちはもちろんフラストレーションを感じているよ」
「彼らは良いプレーをしたいし、勝ちたいし、良いパフォーマンスを見せたいと思っている。だからその気持ちは理解できるよ」
スパーズは、この行動がフランクへの侮辱ではなく、ここ数週間ホーム・スタジアムで続いていたファンからのネガティブな反応に対するフラストレーションの表れだったと理解しているようだ。
それでも、フランクの要請に公然と反する姿は、決して見栄えの良いものではなかった。
元マンチェスター・シティのディフェンダーであるネダム・オヌオハは、選手たちがフラストレーションを感じていたことは理解できるとしながらも、ファンデフェンとスペンスは少なくともフランクに対して何らかの反応を示すべきだったと語った。
「選手としてフラストレーションを感じることはある。だからこそ、監督の話を聞いて、せめてうなずくくらいはすべきだよ」
「時には、形式的な“儀式”を演じなければならないこともある。ファンに拍手を送る必要があるってことは、みんな分かっている。今後、あの2人が謝罪することになっても不思議じゃないね」
