ロブ・マッケンジー:トッテナムは移籍戦略の「ステージ2」に移行した

この記事は約10分で読めます。

トッテナム・ホットスパーのスカウト部門の責任者であるロブ・マッケンジーが、クラブがこの夏の移籍戦略の「ステージ2」で、「ポテンシャル重視」から「実績のある選手」の獲得へとどのように移行したかを説明した。

Training Ground Guru/Simon Austin

トッテナムはこの夏、「実績と経験のある選手」の補強へと舵を切り、5200万ポンドでRBライプツィヒからシャビ・シモンズ、5500万ポンドでウェストハムからモハメド・クドゥス、2100万ポンドでRCランスからケヴィン・ダンソ、3000万ポンドでバイエルン・ミュンヘンからマティス・テルを獲得し、さらにバイエルン・ミュンヘンのジョアン・パリーニャとPSGのランダル・コロ・ムアニをローンで獲得するなど、1億8000万ポンド以上を費やした。

1年前の夏にクラブがルーカス・ベリヴァルとアーチー・グレイという2人の18歳、そしてボーンマスからストライカーのドミニク・ソランケを獲得したが、今の夏は大きな変化となった。

「約2年前に私がトッテナム・ホットスパーに復帰したとき、クラブが前進して成功するための能力を高めるべく、戦略的な観点からの要素が数多くあったんだ」

マッケンジーは語った。

「当時はアンジ(・ポステコグルー)が監督で、我々は経験豊富な選手が去るという過渡期にあった」

「では、エネルギーの観点、熱意の観点、戦略的な観点から、どうやってチーム戦力を再生させるか?あの夏と1月にかけて、我々はフットボールクラブとしての中長期的な持続可能性を助けるであろう選手たちを獲得したんだ」

昨シーズンのヨーロッパリーグ優勝によってチャンピオンズリーグへの出場権が確保されたことで、この夏、トッテナムは移籍戦略を転換した。

「チーム戦力のバランスを取り、既にいる戦力を補完する戦略にしたんだ」

「我々は、その中で今だけでなく将来にも貢献できる若き才能を獲得できて幸運だった」

「それから、(1年前に)我々がヨーロッパやそれ以外の最もエキサイティングなタレントを獲得するという堅実な役割を果たしたことで、(この夏は)短期的な競争力の観点からピッチの様々なエリアでトーマス・フランクに新たな選択肢を与え、可能な限りの方法で強化するのが自然な流れだと感じたよ」

「なぜなら、試合に勝つことが最も重要だからだ。ビルバオにいたスパーズ・ファンなら誰でも知っているだろうが、タイトルを勝ち取ることが最も困難なんだ。今後、我々は両方の分野で強化を目指し、両方のバランスを取るだろうね」

また、マッケンジーは特定のプレースタイルやプロフィールに縛られるのではなく、フランクに異なる戦術的な選択肢を与えることができる選手を獲得することに焦点を当てていたことも明かした。

「時には、柔軟性を持つことが強みになり得るからね。時には、監督が少し違う選択肢を持ちたいという要望を出すことがある。その選択肢によって彼は状況を変えることができるからね」

この記事を評価する
タイトルとURLをコピーしました