昨シーズンに遺恨を残すファンデフェンと今チームメイトになったモハメド・クドゥスは、トッテナムでの自身のキャリアに大きな構想を描いている。
Sports Illustrated/Grey Whitebloom
モハメド・クドゥスは、ミッキー・ファンデフェンとの初めての遭遇の話題が持ち上がると、笑わずにはいられない。
この2人は現在、トーマス・フランク監督率いるトッテナム・ホットスパーの主要メンバーだが、彼らの注目すべき出会いは2024年10月、当時ウェストハム・ユナイテッドに所属していたクドゥスが、将来チームメイトとなるオランダ人との小競り合いの末に退場処分を受けた時だった。
この特に険悪なロンドン・ダービーで、クドゥスは18分にハマーズにリードをもたらしたが、スパーズはデヤン・クルゼフスキのゴールで同点に追いついた。スコアはハーフタイム時点で1-1。その後、ウェストハムは組織として崩壊し、後半の8分間で3失点を喫した。そのうち2点は、チームメイトが苦戦を強いられている間、タッチラインで待機させられていたウェストハムの3人の交代選手によって見守られていた。
ハマーズのチーム全体の冷静さの喪失は、試合の残り5分でクドゥス自身によって集大成を迎えた。トッテナムの猛々しいセンターバックであるファンデフェンは、ウェストハムの弱々しい攻撃を阻止し、彼自身の前線への進撃を開始した。ウェストハムのフラストレーションを溜めたガーナ人は、それを無造作に阻止した。彼らの最も憎むべきライバルを相手に4-1とリードを許していたその時点までに、怒りの霧がクドゥスを覆っていたのだ。
「あの試合、僕はただ激怒していた」
クドゥスはSports Illustratedに語る。そのフラストレーションは、約1年経った今でも記憶に鮮明だ。
「それで僕はすぐに反応してしまった」
ファンデフェンをピッチに突き倒した後、クドゥスは倒れた相手の下に絡まったボールを2度蹴った。この大柄なオランダ人はすぐに立ち上がり、クドゥスに詰め寄った。クドゥスは手のひらの付け根をファンデフェンの顔に押し付けた。すぐに両チームの選手たちがその場に群がり、スパーズのミッドフィルダー、パペ・マタル・サールもついでにクドゥスから顔に手を押しつけられた。
この夏、トッテナムのトレーニング・グランドでぎこちない再会となる可能性があったが、それはすぐに過去の出来事とされた。
「ピッチで起こったことは何であれ、ピッチに残すものだ」
クドゥスは言う。
「試合が終われば、それは済んだことだよ。今、彼と一緒にプレーするのは良いものさ。フットボールの世界は狭い。だから、ただ仲直りして前に進むだけだ」


