ノースロンドンを居とするトッテナム・ホットスパーが移籍市場の初期の段階でまだ動きを見せていないことに対し、サポーターたちの間で不満が高まっている。
football.london/Alasdair Gold
スパーズはこの移籍市場でまだ新しい顔を迎えておらず、ファンの間に一定のフラストレーションが生じている。
とはいえ、移籍市場でまだ本格的に動き出していないのはスパーズだけではなく、今のところ本格的に動いているのはマンチェスター・シティ、チェルシー、そしてリヴァプールだけである。最初の2クラブについては、クラブ・ワールドカップも影響している。
しかし、ヨーロッパリーグ優勝と来季チャンピオンズリーグ出場という点を踏まえると、今夏は「もたつかない補強の夏」になるはずだった。
加えて、アンジ・ポステコグルーに代わってトーマス・フランクが新監督に就任したこと、そしてダニエル・レヴィ会長が「ヨーロッパリーグのトロフィーだけでは不十分」と明言し、「プレミアリーグやチャンピオンズリーグを獲りたい」と語ったことで、サポーターにとってはそうした発言が単なる願望ではないという証拠を見せてほしい夏でもある。
今のところ、加入した選手たちはすでにクラブ内にいた選手たちである。バイエルン・ミュンヘンからのマティス・テルのローン移籍は完全移籍に切り替えられ、費用は2,980万ポンド(3,500万ユーロ)、さらに最大420万ポンド(500万ユーロ)の出来高が加わる。ケヴィン・ダンソも、ランスからの2,100万ポンドのローン移籍が火曜日に完全移籍として正式に成立した。ルカ・ヴシュコヴィッチは2023年にハイデュク・スプリトから獲得されていたが、ポーランドとベルギーでのローンを経て18歳の誕生日を迎え、正式に1,200万ポンドの移籍が成立した。
そして現在、最初の“新加入”は、川崎フロンターレの高井幸大を500万ポンドで獲得する移籍である可能性が高い。この20歳の日本代表センターバックは、今週末にJリーグのクラブのファンへ別れを告げ、来週には移籍がまとまる予定だ。
だが、「さらなる飛躍と強化」が話題となっていたこの時期に、なぜトッテナムで大型補強の動きが見られないのか?
ここでは、考えられる5つの理由のうち1つを紹介する。