football.londonが得た情報によれば、トッテナムのパフォーマンス・サービス部門ディレクターのアダム・ブレットと、スポーツ科学部門責任者のニック・デイヴィスがクラブを退団した。
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昨夏、ブレットはブライトンで約10年間務めた後にトッテナムに加入した人物。一方のデイヴィスは、同じく昨夏にウェストハムおよびウェールズ代表チームでの勤務経験を持ってスパーズに加わっていた。
昨季トッテナムはアンジ・ポステコグルー監督の下で多数の負傷者に悩まされるシーズンを送っており、シーズン中盤には使えるトップチーム選手がわずか13~14人という状態に陥ったこともあった。
ポステコグルー前監督が特に問題視していたのは「負傷の再発」であり、ミッキー・ファンデフェンやクリスティアン・ロメロといった主力のほか、ウィルソン・オドベール、リシャルリソン、ベン・デイヴィスなども例外ではなかった。
ポステコグルーはシーズン中に次のように語っていた。
「私は決して“ただの不運”だとは思っていない」
「一部は確かにそうだ。これほど長期間ゴールキーパーを失ったことは過去にない。でも、再発しているケースが特に多くて、それは今季特有のものだ。我々はそれについて検証している。常にもっと良い方法がないか探っている。昨年とは状況が異なっている。昨年は全体的に影響が出たが、今年は復帰後に影響を受ける選手が多い。木を叩いて(不運を避けるためのおまじない)、今のところコア・メンバーは多くの試合をこなせているが、それでも問題に取り組んでいるところだ」
トッテナムはここ1年間、医療・スポーツ科学部門の見直しを継続しており、昨夏に20年間クラブに在籍していたジェフ・スコット(医療・スポーツ科学部門責任者)が退団したのに伴い改革が進んでいた。
football.londonは以前より、さらなる医療部門の大規模な刷新が予定されていると報じていたが、今回のブレットとデイヴィスの退団により、その動きが現実のものとなった。なお、デイヴィスはデイヴィッド・モイーズ監督と再びタッグを組むべく、エヴァートン行きの可能性が報じられている。
両者の後任については今後選定が行われる予定だが、その間もトーマス・フランク新監督は、慣れ親しんだスタッフとともに新シーズンをスタートさせることになる。ブレントフォード時代の側近であるクリス・ハスラムがパフォーマンス部門責任者として、またファーストチーム・アシスタントコーチとしてクラブに加わっている。
さらに、11年間ブレントフォードで勤務していたニック・スタビングスが医療部門の責任者に就任し、トム・ペリマンがフィジカルコーチとして加入している。



