スパーズはこれまでの夏の移籍市場では静かなままだ。
football.london/Lee Wilmot
トッテナムは今夏、いまだに新戦力の発表を行っていない。
昨季後半をローンで過ごしたマティス・テルについてはバイエルン・ミュンヘンからの完全移籍が成立し、ケヴィン・ダンソのローンも契約条項に基づき完全移籍となった。
先週、トッテナムがJリーグの川崎フロンターレから高井幸大の獲得で合意したとfootball.londonは報じているが、現時点でその移籍はクラブから公式には発表されていない。つまり、ホットスパー・ウェイにはまだ新戦力の姿はないということになる。もちろん、新監督のトーマス・フランクは別として。
スパーズの選手たちは本日から順次トレーニング施設に戻ってきており、新監督のもとでプレシーズンが始まる。
だが、サポーターは新戦力の到着を心待ちにしている。スパーズは2025/26シーズン、チャンピオンズリーグ、プレミアリーグ、FAカップ、カラバオカップと戦うことになる。これはビルバオでのヨーロッパリーグ制覇を成し遂げた、前任アンジ・ポステコグルー政権の功績である。
トッテナムは数多くの選手の移籍情報が取り沙汰されてきたが、具体的に成立寸前の取引は存在しない。これにはいくつかの理由があるかもしれない。ここでは、完了の可能性がある移籍候補を見ていく。
モハメド・クドゥス
ウェストハム所属のフォワード、モハメド・クドゥスは、トッテナムが2025/26シーズンの攻撃陣を強化するために獲得を目指している選手である。
昨季はウェストハムがプレミアリーグで苦戦したこともあり、クドゥス自身のシーズンは静かなものだったが、彼の才能は明らかだ。
このガーナ代表アタッカーは前線のあらゆるポジションや背番号10(トップ下)としてもプレー可能だが、最も得意なのは右ウイングの位置である。
仮に加入となれば、彼はストライカーであるドミニク・ソランケの背後に並ぶ3人のいずれかを務めることができるだろう。ただし、1つ問題があるとすれば、彼は昨季のダービー戦でミッキー・ファンデフェンとパペ・マタル・サールの顔を殴って退場になっているため、新しいチームメイトたちにまず謝罪が必要かもしれない点だ。