アルフィー・デヴァインは、トッテナムでトップチーム出場2試合という記録から、次のステップを踏み出そうとするための重要な夏を迎えている。
football.london/Rob Guest
アルフィー・デヴァインにとって、2025年夏はトッテナムでのキャリアを左右する重要な夏となるだろう。事実上、彼にとっての「正念場」となるかもしれない。
2024/25シーズンに他クラブへ期限付き移籍していた選手たちのひとりであるデヴァインは、7月初旬にホットスパー・ウェイへと戻ることになる。そこでの最終的な目標は、新任のトーマス・フランク監督に強い印象を与えることだ。それが叶えば、8月以降にデンマーク人指揮官の構想に食い込む可能性がある。
もしそうでない場合は、再びローン移籍に出されるか、あるいは完全移籍で退団することになるかもしれない。最近の報道によると、チャンピオンシップのシェフィールド・ユナイテッドがこの夏にデヴァインの完全移籍を希望しているとのことだ。
ウォリントン出身のデヴァインはまだ20歳だが、トッテナムの選手として長く在籍している印象がある。2020年夏にウィガン・アスレティックからN17にやって来たこの攻撃的ミッドフィルダーは、16歳でFAカップのマリーン戦に出場してゴールを挙げ、スパーズの歴史にその名を刻んだ。
これまでの数シーズン、トッテナムのベンチに名を連ねることは多かったものの、トップチームでの出場はわずか2試合にとどまっている。残念ながら、トップチーム定着という点では、これまでのところ道が開けてこなかった。そしてこの夏は、トッテナムでの将来を左右する重要な時期となる可能性がある。
ポート・ヴェイルへのローンも経験した彼は、過去2シーズンのプレシーズンにトッテナムでプレー時間を与えられており、アンジ・ポステコグルーの目にもとまるパフォーマンスを披露してきた。しかし最終的には、2023年夏にポート・ヴェイルへのローン移籍が決定し、さらにシーズン途中に昇格してプリマス・アーガイルへ移籍。そこからさらに昨年8月にはベルギーのウェステルローに渡ることになった。
デヴァインは、安定してファースト・チームでプレーする経験が必要だった。そして、ウェステルローでの32試合出場を経て、より経験を積んだ選手としてトッテナムに戻ってくる。8月で21歳となる彼にとっては、今がトッテナムでのキャリアの「今か、永遠にないか」の分岐点のようにも思える。
今夏のプレシーズンでは再びチャンスが巡ってくるはずだ。なぜなら、デヤン・クルゼフスキとジェームズ・マディソンが膝のケガからの回復途中にあり、また、U-21欧州選手権にフランス代表として出場したウィルソン・オドベールが、最初の練習試合(レディング戦)に出られるかどうかも不透明だからである。そうなれば、デヴァインがセレクト・カー・リース・スタジアムでの試合で背番号10ポジションの先発候補となる可能性もあり、若手のジェイミー・ドンリーも同様だ。