川崎フロンターレは、高井幸大がトッテナム・ホットスパーと契約間近であることを正式には明かしていないが、若きディフェンダーに捧げた送別ビデオは、その事実を言葉にせずとも明白に示していた。
football.london/Alasdair Gold
Jリーグの川崎フロンターレは、その移籍先については沈黙を守り、20歳のディフェンダーが土曜日にクラブでのラストゲームを迎え、「海外クラブ」へ移籍することになるとだけ発表した。
日本代表センターバックである高井の500万ポンドでのトッテナムへの移籍は数週間前から進行中であり、まずは川崎での任務を完了させる必要があった。それが、土曜日の好調鹿島アントラーズを相手に2-1の勝利を挙げたこの試合であった。
試合後、高井はチームメイトによる花道を通ってピッチに再登場し、等々力陸上競技場を埋めた満員のフロンターレ・サポーターにスピーチを行った。
そのスピーチの直前、スタジアム内のスクリーンには送別ビデオが上映された。そこにはクラブに7歳で加入してから、日本代表にまで上り詰め、トップチームで81試合に出場した彼のベスト・モーメントがまとめられていた。
しかし、鋭い観察眼を持つファンたちは、その映像の中に“未公表の移籍先”に関するヒントが隠されていたことに気づいた。
そこにはトッテナムのモットー「To Dare Is To Do」が日本語で明確に表示されていたのだ。彼の母国語におけるこのフレーズの最も近い表現は「挑戦なくして成功なし」である。
高井はこれからプレミアリーグのクラブへ渡り、移籍を完了させてトーマス・フランク率いる新たなチームメイトたちと合流する。
その後は、今月後半に予定されているアジア・ツアーで香港と韓国でのアーセナル戦およびニューカッスル戦に帯同する予定である。
