ホームグロウン問題はさらに悪化へ – 今夏の移籍マーケットの影響を解説

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ヨーロッパの大会において、トッテナム・ホットスパーが「クラブ育成(club trained)」および「外国人」の規定でつまずくのは今に始まったことではないが、来シーズンに向けてその問題はさらに悪化している。

football.london/Alasdair Gold

ヨーロッパの大会においてスパーズが苦戦する主要な要因のひとつが「地元育成(locally-trained)」選手枠であり、これは15歳から21歳までの間に通算で3シーズンまたは36か月クラブに在籍していた選手を指す。トッテナムは近年、ハリー・ケイン、ハリー・ウィンクス、オリヴァー・スキップといった選手たちを売却してきたが、現在の若い選手たちがその枠に到達するにはまだ時間がかかる。

ここ数日で、GKアルフィー・ホワイトマンとMFマックス・ロブソンが契約満了でクラブを離れたため、ブレンダン・オースティンが「地元育成」選手に該当する唯一の21歳以上の選手となった。

ここから、プレミアリーグとチャンピオンズリーグにおけるトッテナムの登録枠がどういう意味を持つかを見ていく。


プレミアリーグ

まず、フレイザー・フォースター、ティモ・ヴェルナー、ホワイトマン、セルヒオ・レギロンはスカッドから外れる。ただしもう一つの問題は、アントニン・キンスキー、アレホ・ベリス、ジョシュ・キーリー、マシュー・クレイグの4選手がU-21の枠からメインの登録リストに移行する必要があることだ。

とはいえ、来シーズン、クラブにいないとみられる選手も多く、全体としてはまだ十分な枠がある。これは、U-21の選手は25人枠に含めなくてもプレミアリーグの試合に出場できるというルールがあるためだ。

今シーズンのプレミアリーグでU-21と見なされるには、2004年1月1日以降に生まれている必要がある。つまり、マティス・テルがクラブに残った場合、彼は登録枠を使う必要がない。また、クラブに合流予定のルカ・ヴスコヴィッチやヤン・ミンヒョクも同様である。

なお、ダンソはプレミアリーグにおいてホームグロウンの選手と見なされるようだ。彼は16歳でイングランドを離れるまで、レディングおよびMKドンズのアカデミーに在籍していたからである。その後、サウサンプトンで1シーズン、プレーしている。

プレミアリーグの規定によれば、「ホームグロウンの選手とは、年齢や国籍にかかわらず、21歳の誕生日(またはそのシーズン終了)までの間に、イングランドまたはウェールズのフットボール協会に加盟するクラブに3シーズンまたは36か月在籍していた選手を指す」とある。

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