トッテナムの気まずい沈黙が、重要な夏の補強プロセスを頓挫させる…

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トッテナム・ホットスパーで次に何が起こるのか、誰もがその行方を見守っている。だが、その“待ち状態”がライバルたちに先手を取らせている。

football.london/Alasdair Gold

今は、本来ならトッテナムが祝福ムードに包まれているはずの時期であり、それ以上に、チャンピオンズリーグがクラブに戻ってくる来シーズンに向けた準備を始めるタイミングであるはずだった。

17年に及んだ無冠の呪いはついに解かれ、別の世界線であれば、スパーズ・ファンはまだ夢見心地のままで、クラブ内の人間は来たるべきさらなる好シーズンに向けて、監督の望むチームづくりに励んでいる頃だろう。

だが、ここはトッテナム。何事もそんなに単純にはいかない場所である。起こるべきだったことの代わりに、今は誰もが「次に何が起こるのか」を待っている。

アンジ・ポステコグルーとそのコーチ陣はいまだ宙ぶらりんの状態に置かれており、41年ぶりとなるクラブの欧州制覇が、ダニエル・レヴィの振るう“お決まりの大鉈”から彼らを救うに足るものだったのかどうかさえ分からない。

移籍マーケットはすでに開いており、他クラブは動きを見せ、補強を完了させている。一方、スパーズのテクニカル・ディレクター、ヨハン・ランゲはあらゆる可能性に備えた計画を練ることしかできず、ライバルたちの動きを見ているしかない。ユーロやワールドカップといった大規模な国際大会が市場の妨げになることもなく、スパーズはチャンピオンズリーグ出場を武器に、ファイナンシャル・フェアプレーに悩む他クラブに対し優位に立てるチャンスを持っている。

それにもかかわらず、月曜に新たにCEOに就任したヴィナイ・ヴェンカテシャムが足を踏み入れたのは、まるで“一時停止”状態にあるクラブだった。ビルバオの夜から動き出すべきだったにもかかわらずだ。

レヴィの決断は間もなく下されることになるだろう。その決断の“待ち状態”によって、ここ数週間のポジティブな空気はすでに吸い取られかけており、誰もが「未来が見えない」宙ぶらりんな状態に目を向ける結果となっている。

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