移籍マーケットが開いた今、トッテナムのスカッドを見渡し、まずは守備陣からどこに手を加えるべきかを見ていこう。
football.london/Alasdair Gold
トッテナム・ホットスパーは、来季チャンピオンズリーグを戦うにあたり、スカッドの選手層に真の厚みを加える必要がある。
アンジ・ポステコグルーの率いるスパーズは、ビルバオでのヨーロッパリーグ制覇まで15試合を戦い抜き、来季の欧州最高峰のクラブの大会への出場権を獲得した。しかし、シーズンを通して負傷者が相次ぎ、プレミアリーグでは17位に沈んだことで、国内戦線に加えてチャンピオンズリーグが加わる来季に向けてスカッドの大幅な改善が求められているのは明白である。
今回はスパーズのこのスカッドを見渡し、補強すべきポジション、放出の可能性がある選手、そして誰を加えるべきかを精査した。守備陣に焦点を当て、テクニカル・ディレクターであるヨハン・ランゲがどんな仕事に取り組むことになるのかを見ていく。
まず、ゴールキーパーについては、グリエルモ・ヴィカーリオ、アントニン・キンスキー、ブランダン・オースティンが長期契約を結んでおり、ジョシュ・キーリーとルカ・ガンターという質の高い若手も控えているため、将来に向けても不安はない。
最初に新たな補強が必要となるのは、フルバックのポジションだ。
ペドロ・ポロ、デスティニー・ウドギ、そして多才なジェド・スペンスは、夏に巨額オファーが舞い込まない限り、来季も戦力として計算されており、全員が長期契約を結んでいる。アーチー・グレイも必要に応じて両サイドのフルバックを務められるが、スパーズとしては彼を本職である中盤で起用したいと考えている。
左サイドでは、セルヒオ・レギロンが契約満了によりN17を去った。ファーストチームで最も在籍期間の長いベン・デイヴィスについては、契約を1年延長できるオプションがあるとされているが、それが実際に行使されるかどうかについては具体的な進展は見られていない。リーズ・ユナイテッドが同じウェールズ代表のジョー・ロドンと再びコンビを組ませたいと考えているとの報道もあり、スパーズとしては移籍金を得るためにもそのオプションを行使する可能性がある。
スパーズは、いずれにせよフルバックをもう1人補強する可能性が高く、特に左サイドでウドギの控えとなれるバランスの取れた選手を求めているとみられる。スペンスも左サイドをこなせるとはいえ、それでも補強は必要だ。