トッテナム・ホットスパーのファースト・チーム全体を見渡し、トーマス・フランクがどの選手を残し、どの選手を売却あるいはローンで出そうとしているのかを見ていこう。
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トーマス・フランクは、トッテナム・ホットスパーでの新たな挑戦にあたり、かなり大きなスカッドを抱えており、その中から余剰戦力を削ぎ落としつつ、新たなクオリティを加える必要がある。
なぜなら、このデンマーク人指揮官にはチャンピオンズリーグという舞台が待っており、クラブ首脳陣は今シーズン、あらゆる大会での勝ち上がることを求めているからだ。これは明確に、前任のアンジ・ポステコグルーがヨーロッパリーグ(優勝)およびカラバオカップ(ベスト4)を優先したことへの言及でもある。
ゆえにフランクは、テクニカル・ディレクターであるヨハン・ランゲの協力を得ながら、4つの大会すべてで競争できる強固なスカッドを編成する必要がある。また、スパーズがとくに欧州大会で苦しんできた外国人枠およびホームグロウン規則をクリアすることも求められる。
ティモ・ヴェルナー、フレイザー・フォースター、セルヒオ・レギロン、アルフィー・ホワイトマンが退団し、ピエール・エミール・ホイビュアがマルセイユ移籍間近となっているなか、ここではフランクに託されたスカッドを確認し、それぞれの選手が「売却」なのか「残留」なのか「ローン」のいずれになるのか、今後の動向を予想していく。
まずはゴールキーパー陣から始め、昨季プレーした、あるいはローンに出ていたファーストチーム所属の全39選手を順に見ていこう。
グリエルモ・ヴィカーリオ
昨季は多少の不安定さも見せたが、大一番では大きな働きを見せ、特にマンチェスター・シティ戦では足首を骨折しながらプレーを続けてクリーンシートを達成するなど、リーダーシップも発揮した。今やゴールキーパー陣には強力な競争相手もおり、それが彼をさらに押し上げるだろうし、フランクへのアピールも求められる。