トッテナム・ホットスパーのサポーターたちは、トーマス・フランク新監督のための夏の移籍市場の幕開けを今か今かと待っている。
football.london/Alasdair Gold
スパーズは、アンジ・ポステコグルーというトロフィー獲得を成し遂げた監督の後任というだけでなく、ダニエル・レヴィ会長が「ヨーロッパリーグ制覇では十分でない」と公言し、「プレミアリーグとチャンピオンズリーグの優勝を目指す」と明言したことで、フランクに対して期待値をさらに引き上げた。
トッテナム・ファンは今や、そうした発言に見合う戦力が整えられることを求めている。クラブはすでにケヴィン・ダンソとマティス・テルのローン移籍を完全移籍に切り替えたが、フランク体制における新戦力の獲得はまだ行われていない。
プレシーズン開始まではまだ2週間あり、最初のフレンドリーまではもう少しかかるが、新監督としては新戦力とのトレーニングを1日でも早く始めたいところだ。
ここでは、スパーズ担当記者のアラスデア・ゴールドがファンからの質問に答えた内容を、Q&A形式で全文紹介する。
背番号6のポジションでスパーズが狙っている選手はわかりますか？
そのポジションについて特に厄介なのは、トーマス・フランクの就任によってある種の“リセット”が入ることだ。背番号6（守備的ミッドフィルダー）は、ポステコグルーの時と同じ選手では必ずしもフランクのシステムに合わない可能性がある。
スパーズはすでに背番号6を探していたが、リストに載っていた名前のいくつかは、先週ホットスパー・ウェイで行われたフランクとヨハン・ランゲによる重要な補強会議、またはそれ以前およびその後の話し合いによって、入れ替わっているかもしれない。
フランクにとって残念なのは、クリスティアン・ノアゴールが昨季終盤に契約延長してしまったことだろう。もしそうでなければ、スパーズが彼にアプローチしていてもおかしくなかった。彼は昨季プレミアリーグで最も過小評価されたミッドフィルダーの一人だった。
フランクはこの経験豊富なデンマーク人を非常に高く評価しており、中心選手として彼の要求を熟知している存在をチームに欲していたはずだ。スパーズが再びブレントフォードに打診する可能性はある。
また、ピエール・エミール・ホイビュアがマルセイユに完全移籍することになったタイミングも、皮肉なものだ。彼はデンマーク代表のユース年代でフランクの指導を受けていた選手であり、もし残っていればフランクのスタイルにピッタリだったかもしれない。
今後1〜2週間のうちに、背番号6の候補がどの選手なのか明らかになってくるだろう。フランクのニーズが代理人や他クラブに伝わることで、そうした情報は自然と浮かび上がってくる。
新監督の就任時は、いつもそうやって情報が出てくるまでに少し時間がかかるものだ。
