トッテナム・ホットスパーの次期ヘッドコーチとなるトーマス・フランクは、会長のもとで働く難しさについてすでに語っている。
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トーマス・フランクは、トッテナム・ホットスパーについて「デューデリジェンス(必要な精査)」を済ませ、契約書にサインする前にダニエル・レヴィ会長に重要な質問をするだろう。
ブレントフォードでの7年近い指揮を経て、フランクはアンジ・ポステコグルーの後任として数日以内にトッテナムの指揮官に就任すると見られている。だがフランクがやって来るトッテナムは、彼がこれまで慣れ親しんできたクラブとはまったく異なるクラブであり、より高い期待とまったく異なる挑戦が待ち受けている。
過去数年、スパーズの監督は幾人も去っており、ポステコグルーはレヴィの24年間の在任中で13人目の解任劇となった。しかもそのオーストラリア人は、ビルバオでのマンチェスター・ユナイテッド戦mp勝利によってヨーロッパリーグ優勝を果たし、クラブに17年ぶりのトロフィーをもたらしたわずか数週間で去ることとなった。
今季初めに、High Performance Podcastへ出演した際、フランクは「より大きなクラブ」へ移る可能性や、そのクラブでどんな質問をするかについて問われていた。これは、チェルシーでの指揮を終えたグレアム・ポッターが、「学びの機会だった」と発言したことを受けての質問だった。
「私は何度も言ってきたけど、今いる場所(ブレントフォード)で本当に本当に本当に満足している。もし私がいつか別のクラブに行くとしたら、それはときに正しい質問をするのが難しいポジションに置かれることもある。だから自分でしっかりと精査(デューデリジェンス)を行う必要があると思うんだ」
「(サー・アレックス)ファーガソンが言ってたよね、“会長を選べ”って。うん、それは難しいことだよ。だって3つのクラブから選べる機会があるわけじゃないからね。そんなことができるのは、世界に2~3人しかいないかもしれない」
「だから私やグレアムみたいな“普通の監督”は、自分が“面白そうだな”と思ったクラブが関心を示してきたら、そのチャレンジを受けたいと思っても、会長を選ぶなんてことはできないんだよ」
「でもこれは、今の私だけじゃなくて、すべての監督に言える一般的な話だと思う。クラブのオーナーや会長ってのは、もちろん重要だよ。自分が入るクラブで“すぐに改善できる”可能性があるか?“手が届きやすい果実”があるのか、それとも“レベルを引き上げるのが難しい”のか?」
「そして“財政面”はどうか?自分が望む選手を“獲得や放出”できるのか? それがカギだと思う」