新たにスパーズのヘッドコーチに就任したトーマス・フランクは、スタートを切る準備が整っており、すでに自身の方針を打ち出している。
football.london/Lee Wilmot
トッテナムのファンは、トーマス・フランク体制の始まりと、彼がクラブにもたらす攻撃的な哲学に心躍らせているだろう。
フランクは今月初めにアンジ・ポステコグルーが解任された後、その後任としてスパーズのヘッドコーチに就任した。
このデンマーク人指揮官は、7年間にわたりブレントフォードを率い、チャンピオンシップからの昇格を果たし、同クラブをプレミアリーグに定着させることに成功した。
ポステコグルーと同様に、フランクの哲学も攻撃的なフットボールに根差しており、ウェストロンドン時代にはしばしば4-2-3-1のフォーメーションを採用していた。これは1トップの後ろに3人を配置する陣形である。
そして彼はすでに、トッテナムでもそのフォーメーションを採用する予定であることをほのめかしている。昨季のローン終了後、マティス・テルの完全移籍にゴーサインを出した後のインタビューで、フランクはこう語った。
“I think he’s a very talented player that can play across the front four positions.”
(彼は非常に才能ある選手で、前線の4つのポジションすべてをこなせる)
通常、「前線の4つのポジション」という表現は、4-2-3-1の戦術を想定していなければ使わない。フランクはブレントフォードで3-5-2や4-3-3といったフォーメーションも使っていたが、いずれも“前線の4つのポジション”という発想とはかみ合わない。
テルはポステコグルーのもとでは主に前線左サイドで起用されていたが、中央でもプレーした経験がある。
一方で、ソン・フンミンの将来には不透明さがある。2024/25シーズンにスパーズをヨーロッパリーグ制覇に導いた後、ソンはこれまでになくクラブ退団に前向きになっているという。
今夏の移籍市場では、スパーズが他のウィングの選手たちとリンクされており、エベレチ・エゼやブライアン・ムベウモといった、前線の複数ポジションをこなせる選手たちが候補に挙がっている。
