スパーズはアンジ・ポステコグルーを解任すべきか?大鉈を振るうべき理由と続投すべき理由

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ポステコグルーにとって最後の擁護点は、目に見えない要素でありながら過小評価してはならない、クラブ全体に漂う前向きな雰囲気、そして彼の進めるプロジェクトに対する「信頼感」である。

ビルバオでの90分は、非常に低調な試合内容ではあったが、トッテナムにまつわる評価を一変させた。今季の度重なる敗戦、そして長年続いてきた無冠の歴史に絶望していたファンは、一転してついに訪れた歓喜に酔いしれた。そしてこのタイトル獲得によって、ポステコグルーはファンの間で“レジェンド”としての地位を手にした。彼は「スパーズは脆くて叩きやすいクラブ」などではなく、「勝てるクラブ」なのだと証明してみせた。「Spursy」である必要はないのだと。

選手たちは彼を明らかに慕っており、何人かは公に「彼に残ってほしい」と表明している。では、なぜその信頼関係を壊してまで、「もっと良い選択肢があるかもしれない」という、結局のところただの“希望”でしかない可能性に賭ける必要があるのだろうか?

今季スパーズの成績が基準に満たなかったというデータは数多くあるが、彼を擁護する者たちにとって、2024-25シーズンの重要な数字はたったひとつしかない。

「獲得したトロフィー数が1つ」だといこうとだ。

結局のところ、この議論は「データ」と「雰囲気(ヴァイブス)」の対立に集約される。ひどいリーグ成績を示す冷厳な数字と、一世代ぶりにメジャーなヨーロッパのタイトルを手にしたという純粋で抑えきれない喜び。その対比だ。

それは、ダニエル・レヴィ会長が下さなければならない難しい決断である。そして上記のような議論を見る限り、明確な正解は存在しない。

それでも、ファンはこう願っている。会長が正しい判断をしてくれることを。

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