強迫的な職人か、先見の明を持つ奇才か – “本当の”ダニエル・レヴィとは?

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レヴィのビジョンと優先事項

革新者としてのレヴィは、しばしば見過ごされてきた。トッテナムの6万3,000人収容のスタジアムは、企業向けマーケットにおける先駆者であり、リトラクタブル・ピッチ(引き込み式ピッチ)を使ったNFLの試合、F1が後援するゴーカート、さらにはレディー・ガガや今年のビヨンセといったアーティストの音楽ライブも開催される多目的アリーナとして最前線に立っている。

フットボール界の内外を問わず、レヴィはカップ戦の国外開催の可能性について前向きに語ったことがあり、パンデミック下にはスタジアムでの検査体制の整備など、解決策を模索するオーナーたちの中で先頭に立っていた。

「彼のことを、ただの数字屋で、トッテナムにしか関心がない人物だと思っている人がいるが、それは全くの誤解だ」と語るのは、過去にスパーズと仕事をしたことのあるアメリカ人の関係者である。

「彼には、フットボールをめぐる本物の“グローバル・ビジョン”があるんだ」。

2000年代初頭の時点で、レヴィはスポーツ・ディレクターという役職に信頼を置いた最初期のフットボール界の重役の一人でもあった。

しかし、多くのトッテナム・ファンにとっては、そうした“グローバルでコーポレート重視のビジョン”こそが、プレミアリーグで最も高給取りのディレクター(年収370万ポンド)であるレヴィが、ピッチ上での継続的な勝利から目を逸らす原因になっているように見える。

2018-19シーズン、トッテナムがチャンピオンズリーグ決勝に進出したその年でさえ、ポチェッティーノの将来が不透明だったことからAmazonドキュメンタリーの企画に懐疑的な声が上がっていた。

「離婚をテーマにしたドキュメンタリーになるぞ」と警告を受けたのだ。

モウリーニョやコンテといったポチェッティーノの後任たちには圧倒され、ヨーロピアン・スーパーリーグ(ESL)構想にも魅了され、トッテナムもその創設メンバーの一員として名を連ねた。昨年、マッチデイ収益の増加を狙って、スパーズは来季から新たな高齢者シーズンチケット保有者に与えていた割引優遇を廃止すると発表したが、これについてクラブのサポーターズ・トラストは「恥ずべき判断」と非難した。

リーグの不振とシーズンチケットの優遇措置廃止を受けてレヴィに強く反発するサポーター
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