トッテナム・ホットスパーの会長は、フットボール界で最も要求の厳しい人物のひとりであり、雑談にはほとんど関心を示さず、トレーニング・グラウンドで多くの時間を過ごしている。
Times/Tom Allnutt
ダニエル・レヴィにとっても、今月は忙しかった。23日間で、監督が2人、トロフィーが1つ。もうひとつの「変化の夏」である。
1月にはレヴィの辞任を求めていたファンたちが、5月にはハイ・ロードで踊っていた。スパーズとアンジ・ポステコグルーが、ビルバオでのヨーロッパリーグ決勝で彼らに“人生最高の夜”をもたらし、レヴィの24年に及ぶ在任期間で2つ目のトロフィーを手にしたからだ。
だがレヴィはまたしても賭けに出た。ポステコグルーを解任したのだ。プレミアリーグで記録的な22敗を喫した代償を59歳の監督は払うことになり、代わってブレントフォードのトーマス・フランクに白羽の矢が立てられた。
プレミアリーグで最も長く会長を務めるレヴィにとって、そのレガシーは、フランクが成功するか失敗するかによって決まるだろう。
では、“本当のダニエル・レヴィ”とは何者なのか？彼はどのようにして決断を下しているのか？そして、ここ6年で5人目となるトッテナムの正式監督を雇った今度こそ、彼は“正しかった”と証明されるのだろうか？
