この夏、トーマス・フランクがキャリアを決めることになる9人のワンダーキッズ

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トッテナム・ホットスパーには、今夏、新たなヘッドコーチがその将来について判断を下す必要がある若きタレントが多数存在する。

football.london/Alasdair Gold

トッテナムのプレシーズンでは毎年、少なくとも1人のアカデミー出身の新星が、シーズンに向けたチャンスを掴む。

その傾向は、新たな視点を持つヘッドコーチが就任した時ほど顕著であり、新任の監督は、前任者たちが見逃していた何かを見出すこともある。しばしば、新任者はアカデミーの選手にチャンスを与えることで「自分のプロジェクト」としての証を立てたがる。

マウリシオ・ポチェッティーノの下ではハリー・ウィンクスがチャンスを得た。一方、ジョゼ・モウリーニョはオリヴァー・スキップを気に入った。近年の監督たちも、プレシーズンで印象を残した若手にブレイクの機会を与えてきた。例えば昨季は、怪我人続出の中で、アンジ・ポステコグルーの下、ウィル・ランクシアに早い段階で出場機会を与えられた。

今夏は、トーマス・フランクにアピールしようとする若手にとって、またとないリセットの機会となる。そして、ファーストチームにおけるクラブ育成枠(club-trained player)の深刻な不足は、チャンピオンズリーグに向けてスカッドを補完する意味でも、そういった選手たちの出番が必要になることを意味する。

以下に挙げるのは、来月フランクが注視することになりそうなトッテナム・アカデミー出身の9人の選手たちだ。なお、アシュリー・フィリップス、ヤン・ミンヒョク、そして加入予定のルカ・ヴシュコヴィッチはアカデミー出身選手ではないため、ここには含めていない。


マイキー・ムーア

マイキー・ムーアにとって、これは成長のうえで重要なシーズンになる可能性がある。彼は8月に18歳を迎える予定であり、トッテナムが今夏さらに攻撃陣の補強を図る中で、ティーンエイジャーである彼にとって定期的な出場機会を得られる1シーズンのローン先での武者修行は理にかなっているようにも思える。

とはいえ、例のやっかいな「ホームグロウン枠(特にクラブ育成選手)」問題により、トッテナムはこの才能ある若きアタッカーをホットスパー・ウェイから出すべきかどうか、二の足を踏むことになるだろう。さらに、デンマーク・フットボール協会やブレンビー、ブレントフォードで若手を育ててきた経験を持つフランクの存在も影響するはずで、クラブはムーアを手元に置いてその成長を継続させたいと考えるだろう。

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