アルゼンチン人ディフェンダーは今夏、ノースロンドンのクラブを離れる可能性が取り沙汰されており、もし彼が退団する場合に何が起こるかを見ていみよう。
football.london/Alasdair Gold
クリスティアン・ロメロのトッテナムにおける将来は、この夏、大いに憶測の的になると見られており、クラブとしては彼が退団した場合に備えて後継者のプランを用意しておく必要がある。
27歳のロメロは、キャリアの終盤にはスペインでプレーしたいという希望を口にしており、ラ・リーガへの移籍が噂されている。そしてアトレティコ・マドリードのディエゴ・シメオネは、ワールドカップを制覇したディフェンダーであるロメロの獲得を隠すことなく公然と望んでいる。
契約が残り2年となっている中で、トッテナムはロメロの将来について決断を下さなければならない立場にありつつも、未だにリオネル・メッシから「世界最高のディフェンダー」と称された選手に対しては高額の移籍金を要求することができる。その金額こそが、アトレティコのようなクラブにとって最大のネックになる可能性がある。
ロメロは昨シーズン、主に足の負傷に悩まされ、プレミアリーグではわずか18試合の出場にとどまった。しかし、ヨーロッパリーグでは輝きを放ち、ビルバオでの決勝戦では「大会最優秀選手」と「決勝のマン・オブ・ザ・マッチ」に選出された。
果たしてどこかのクラブが、コパ・アメリカを2度制覇した実績を持つこの選手に対して、トッテナムが真剣に考えるようなオファーを提示するかどうかは不明だが、もしそれが現実となれば、新指揮官トーマス・フランクはロメロの後任を誰にするかを考えねばならない。
ロメロの大きな役割を引き継ぐ可能性のある5人の候補を取り上げた。
マルク・グエイ – Marc Guehi
移籍市場において最も分かりやすい候補は、クリスタル・パレスのキャプテン、マルク・グエイである。トッテナムは長らく彼を高く評価しており、今年1月の移籍マーケットの終盤にアプローチをかけたが、パレスはそれを拒否した。なぜなら、当時、パレスにはその代役を探す時間がなかったからだ。
現在、グエイの契約は残り1年となっており、パレスはこの夏に彼を売却するか、それとも1年後に契約満了での退団するリスクを受け入れるかという決断を迫られている。トッテナムとしては、来季チャンピオンズリーグ出場権を手にしているとはいえ、リヴァプールやアーセナルなどのビッグクラブもグエイに熱視線を送っており、獲得は簡単ではない。
仮にクラブ間で移籍金の合意に至れば、グエイは出場機会を重視して移籍先を決めると見られている。もしロメロが退団すれば、トッテナムは多くの出場機会を提供でき、たとえロメロが残留したとしてもある程度の機会はあるだろう。しかし、現時点でトッテナムには多くのセンターバックがおり、放出が進まない限り本格的な動きはないかもしれない。そうしている間に、3バックや2センターバックのどちらでもプレー可能なグエイは他クラブに取られてしまうかもしれない。
