アンジ・ポステコグルーの後任探しという差し迫った課題を抱えているトッテナムだが、迫る夏の移籍市場は、クラブにとって極めて重要な数ヶ月の始まりを意味する。
football.london/Hannah Pinnock
新監督(報道によればブレントフォードのトーマス・フランク)が好むであろう補強を実現するにせよ、複数の大会を戦えるスカッドを構築するにせよ、スパーズは正しい決断を下さなければならない。2024/25シーズンのプレミアリーグは悲惨なものだったが、5月にマンチェスター・ユナイテッドを下してヨーロッパリーグを制したことで、予想外にも来季のチャンピオンズリーグ出場権を確保することとなった。
ポステコグルーのもとで苦戦した大きな要因は負傷者の多さだったため、スカッドの層を厚くすることはより安定したシーズンを送る上で極めて重要となる。その意外なチャンピオンズリーグ出場枠は、トップターゲットを惹きつける上でも鍵となり得る。
ここでは、もし今後数週間で特定の補強が実現した場合に、トッテナムの最強スターティング・イレブンがどのような顔ぶれになるだろうか。
スターティング・イレブン
グリエルモ・ヴィカーリオは、昨シーズンで深刻な足首の負傷により長期離脱したにもかかわらず、来季も守護神の座を確実に保持することになるだろう。その間に代役を務めたアントニン・キンスキーは信頼できるバックアップであり、今後も堅実なスカッド要員である。
守備においては、スカッドが完全体であればポジション争いが激しいが、ミッキー・ファンデフェンは確実な先発候補である。負傷や退団の可能性を考慮すれば、今夏にトップクラスのセンターバックを補強することが優先事項となるべきだ。
既に複数のディフェンダーが補強候補となっているが、クリスタル・パレスのマルク・グエイは際立った存在であり、トッテナムが来季チャンピオンズリーグに出場するニューカッスル・ユナイテッドらの競合を退けられればの話だ。
中盤では、イヴ・ビスマかロドリゴ・ベンタンクールのいずれか一方のみを残すべきだという意見もあり、いずれかの退団が実現すれば、パレスのアダム・ウォートンへの大型オファーの道が開かれる。イングランド代表のウォートンは、国内でも最も有望な若手ミッドフィルダーの一人であり、もしスパーズが獲得に成功すれば大きな成果となる。
前線には既に複数の有力選手が揃っている。ブレナン・ジョンソンはその価値を証明しており、ドミニク・ソランケは昨夏に高額の移籍金で加入したストライカーだ。
さらなる補強候補としては、ブライアン・ムベウモの名前も挙がっているが、報道によれば本人はマンチェスター・ユナイテッドへの移籍を希望しているという。ボーンマスのアントワーヌ・セメンヨは高額な移籍金が必要とされるが、今夏の市場で注目のワイドアタッカーの一人であることは間違いない。