トッテナム・ホットスパーは新たなヘッドコーチを迎えたが、チーム屈指の主力のひとりは、注目を別の方向へとそらす姿勢を見せた。
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トーマス・フランクは、トッテナム・ホットスパーで直面する状況を十分に理解しているはずであり、彼が直面することになる2つの主要な選手問題も把握しているだろう。
彼は過去6年間、自分の望む環境を築き上げてきたブレントフォードという比較的落ち着いたクラブを離れ、常に何らかのドラマが潜んでいるトッテナムというクラブに移ることになる。フランクはこれまで、ブレントフォードを離れる際には、次に行くクラブについて徹底的に調査するつもりだと明言していた。
彼のトッテナムに関する調査は、主に2つの観点から行われたはずである。ひとつは、このノースロンドンのクラブの経営がどうなっているのか、トロフィーを獲得したばかりの監督を含め、なぜ多くの監督が解任されてきたのか。そしてもうひとつは、チームの構成がどうなっており、主力選手たちの状況がどうなっているのか、という点である。
後者に関して言えば、注目すべき2人のキー・プレイヤーは、キャプテンのソン・フンミンと、ワールドカップで優勝を経験している副キャプテンのクリスティアン・ロメロである。football.londonは今週初め、ソンがこれまで以上に今夏の移籍に前向きであると報じており、サウジ・プロリーグやMLSからの関心があることも報じている。
ソンは契約が残り1年であり、自身の意志を公にする可能性は低い。しかし、同じことはロメロには当てはまらない。彼は契約があと2年残っており、英メディアとのインタビューはほとんどしないものの、アルゼンチンのメディアにはしばしば率直な発言をしている。
そのような発言は、タイミングが極めて意図的に思えることが多く、今回もまさにそうだった。27歳のアルゼンチン人がアンジ・ポステコグルーについて投稿するのを皆が待ち望んでいたが、そのタイミングが注目された。
オーストラリア人のポステコグルーとアルゼンチン人のロメロは、お互いに強い敬意を抱いており、公の場でもたびたび互いを支持し合っていた。トッテナムがヨーロッパリーグで優勝し、N17でのパレードを終えた後の舞台裏でも、2人が長く温かい抱擁を交わす姿が目撃されている。
したがって、ロメロが他の選手たちと同様に、心のこもった別れの言葉をポステコグルーに送ることは誰もが予想していた。問題は「いつ」投稿するかであった。先週金曜日の解任発表から日が経つにつれ、彼はアルゼンチン代表での合宿が終わるのを待っているのだろうと見られていた。