トッテナムの新監督はホットスパー・ウェイの新しいオフィスに移り、クラブ内で交わすべき多くの対話が待っている。
football.london/Alasdair Gold
トーマス・フランクは、ようやくホットスパー・ウェイでの新しい環境に馴染みつつあるところだが、もしまだ済んでいないのであれば、交わすべき多くの対話が存在している。
デンマーク人指揮官は現在、新しいオフィスのデスクに腰を下ろし、エンフィールドのトレーニング施設で見るべきものをすべて案内された状態だ。51歳の新監督には、来季チャンピオンズリーグを含めすべてのコンペティションで戦えるよう、チームを構築・指導するという大きな仕事が待っている。
それに先立ち、フランクの初陣となる公式戦は、8月13日にウディネで行われるUEFAスーパーカップ、チャンピオンズリーグ王者パリ・サンジェルマン戦というタイトルが懸かった一戦となる。
この試合、そしてそのわずか3日後に始まる新シーズンのプレミアリーグに向けて、フランクには、ノースロンドンのクラブに関わるさまざまなキーパーソンたちと交わさねばならない対話が数多くある。その中から、(厳密には6人だが)とくに重要な5人との対話を紹介する。
ヨハン・ランゲ
フランクとランゲの関係は古く、コペンハーゲン郊外のクラブ、リンビーで同じオフィスを共有していた時代までさかのぼる。
彼らを共に雇った人物、ビルガー・ヨルゲンセンはこう語っている。
「トーマスはトーマスだ。言ったことを実行する男。彼は昔からずっと同じで、今後も変わらない。非常に勤勉で、いつも機嫌が良い。一方のヨハンはトーマスとは正反対で、自分の考えをあまり表に出さないタイプ。でも素晴らしい人物で、とても頭が良い」
2人はその後も長年にわたって連絡を取り続けており、ランゲはアストン・ヴィラにいた当時、フランクを招聘しようとしたこともある(結局スティーブン・ジェラードがその職に就いたが)。
今回、両者は晴れて再会を果たした。ランゲは、アンジ・ポステコグルーのために作っていたチームを、旧友フランクのためのチームへと切り替えなければならない。ランゲは、フランクが何を必要としているかを熟知しており、それがすでに始まっている、あるいは今後交わされる対話を非常に有益なものにするはずである。二人は、世界最大のクラブ大会(そう、今やってる夏の大会よりも大きい)を戦えるチームを形作るために、話し合いを重ねていくことになる。